新聞の折込チラシを見ていると、我が家と同時期に建てられた戸建て中古物件が出ていました。
我が家よりもちょっと駅に近いとはいえ、土地も建物も我が家より一回り小さいのに物件価格は3,680万円!
諸費用含めて3,500万円で建てた我が家からすると、一体当時いくらで購入されたのだろうと想像してしまいます。
興味深々でチラシの写真や情報を見ていたら、どうやら大きめの新規分譲地に建てられた物件のようでした。
当時の新規分譲地で、この場所界隈といえば・・・
我が家も少し検討していた、地元業者のジューシー創建(仮称)が販売していた大型新規分譲地では!
その頃我が家は、かなりくまなく情報収集をしていたので、おそらく間違いなさそうです。
近辺では珍しく、建築条件が付かない40区画前後の分譲地だったので、我が家の家が建て終わってからでも、散歩がてら見学に行ったため、家並が目に焼き付いていました。
様々なハウスメーカーや工務店が建てる新築の家ばかりが並ぶ様子は壮観で、見応えがありとても素敵でした。
チラシに出ている写真もどことなく見た覚えのある家のような気がしたので、ピンと来たわけです。
それにしても、同時期に建てられた家が売りに出ているのを見るのは複雑な気がしますね。
ほんの6年で、売りに出される事情は推測のしようがありません。
しかし、我が家がもしこの素敵な分譲地に住んでいたら、住み替えたいと考えたかもしれない理由をご紹介したいと思います。
目に見えない生活コストも買っている可能性
二軒目のマイホーム購入よりもお金が無かった奈良の建売購入時に、ニシオカから強く忠告されたことがありました。それは、「生活レベルの合わない新興住宅地に無理して住んで、ご近所づきあいのコストに耐えきれず家計が破綻して、すぐ引っ越ししてしまうことがある」ということです。
土地柄によって、ご近所づきあいの密度・距離感が違うので一概には言えませんが、家や土地の価格以外の見えないコストを知らず知らずに買っている可能性があるのかもしれません。
前述の新規分譲地は、高級住宅地というほどではないものの、我が家が到底手が届かない最高級ハウスメーカーで建てた豪邸と思われる家が何軒も立ち並んでいました。地元工務店で建てたと思われる家では、ハウスメーカーとはまた違った趣向を凝らした高級感がある家ばかりです。
見学する分には目の保養にもなって素敵な街並みなのですが、一緒に生活するとなると、ローコスト志向の我が家の場合、金銭感覚に基づく価値観での話についていくのが難しいかったかもしれません。
少なからず、張り合う気持ちも出てしまう気もしますしね。
子供の道路遊びと井戸端会議の悩み
前述の大型分譲地に7割型家が建った頃に見学に行ってみたのですが、家の前の私道は、それはもう賑やかな様子でした。幼稚園〜小学校〜中学校ぐらいの子どもたちが、そこら中の家の前で、ボール遊びやスケートボードに興じている横で、奥様方が楽しそうに井戸端会議をしています。
しかし、その様子を見て妻は眉をひそめていました。
実は、この風景、奈良の建売に住んだ時に体験しているんです。
昼間に家にほとんどいない男には、気持ちがわからないだろうと当時言われましたが、毎日のこととなると相当なストレスだったようです。
- 自分の子供も楽しそうに遊んでいるので仕方ないが、子供が外にいる限り見ていないといけない。
- 家事をしたいので家に戻りたいけど、外に友達がいると子供が戻ってくれない
- 子供がガンガン車にボールをぶつける
- 親が外に出てこない家があって、その家に限って子供が良くトラブルを起こす
- 出かけて返ってくると、井戸端会議中の奥さんにどこ行ってきたのとか詮索されるのが苦痛。家にすっと入れない
- 家の中にいても井戸端会議の聞きたくないような話が良く聞こえてくる
- 同じぐらいの年齢の子供を持つ家が集まるので、何かとお付き合いが大変でトラブルも起こる
みたいな感じだったかな。その土地だけでは?とか、家の防音性能が高ければ聞こえないとか、色々解決方法はありそうですが、相当妻は苦しんだようです。
あと、同時期に入居した人たちで、家の前でバーベキューなんてお付き合いもありました。
社交的でお酒好きのご家族が率先して企画したんですが、確かに当初はかなり盛り上がり良いご近所づきあいになりました。しかし、数回やった後、自然に風化してなくなりました。準備や後片付けの負担もありますが、人数の違う家族ごとの金銭的な負担に対する不満なども出てきた記憶があります。
一部の家族が調子にのって、道路で大音量で音楽をかけたり夜遅くまでうるさくしていて、ご近所からクレームが入ったということもありました。
近辺の建売分譲地でも、入居者の交流イベントらしきバーベキューを見かけることがあるので、お約束イベントなんですかね。仕切っている方々には尊敬します。
ちなみに、昔の職場の不妊症に悩んでいた同僚が、子供連れのばかりのご近所の井戸端会議の中を突っ切って家に帰るのがとてもつらいという話を聞いて、そんな観点もあるのかと思った記憶があります。
当時、こんなことなら分譲地の最奥の場所を選ぶんじゃなかったとぼやいていましたが、今は無事お子さんが出来たので、その悩みはなくなったと思います。
我が家には古い住宅街にポツンと建てるのが向いていた
我が家は、新築ばかりが立ち並ぶ新規分譲地ではなく、古くからある住宅街の空き地に単独で家を建てました。周りは枯れた街並みで、華やかさはなく、すでに出来上がった伝統あるコミュニティに新参者として入れていただくという緊張感がありました。
しかし、思い返してみると、まったく比較したり張り合ったりという気持ちを持たなくて済む、単独での建築はローコストを追求したい我が家の家づくりにとても合っていたと感じます。
完全に主観的な自己満足に浸ることが出来たのも、周りに比較するものがなかったからだと思います。
後で建った建売の入居者さんは、やはり小さい子供もいらっしゃるので、少し賑やかになりましたが、基本的に「一緒に入居たグループ」というくくりがないため、その意味での交流は全くありません。
そもそも、子供の年齢も全く違うので、関わりがないという点もありますが、奈良に住んでいたころに比べて妻もとても気が楽だそうてす。
古くから住まわれている近所の方々も、我が家にとってはとても親切で助かっているのですが、やはり同時期に入居された方々の間では、色々と難しい人間関係もあるようです。
とはいえ、奈良の建売に初めて住んだときは、一緒に入居する話の合う仲間が沢山いたことは、心強く楽しい点も多々あったと思います。その経験をしたからこその現在の気楽さのありがたみなのだと思いますが、最終的に我が家には古い住宅街への単独の建築が合っていたようです。
こんな感じで、古い住宅街の空き地は、街並みの古臭い感じからつい敬遠してしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、我が家のように、ローコストを追求したり人付き合いが気になる場合は、意外におすすめかもしれないというお話でした。
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コメント
SECRET: 0PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456なんかすごく共感できる話題でした!我が家も昔の住宅街?に建てたので、孫や曾孫がいる方々に囲まれて生活していますが、皆さん温かい人達ですし、適度な距離感を保っているので凄く助かってます!今に不満はないのですが、近くに子供が住んでいないので我が子の友達が見つけにくいのはちょっと申し訳ない気分ではありますね。でも子供の適用力は高いでしょうから、どこかしら見つけて遊んでくれるはず!楽観視してますけどね。(笑)
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ご返事がとても遅くなってしまい申し訳ありません!
共感いただいて嬉しいです。
適度な距離感って、関係性によっては難しいですけど自然にそうなるとお互い助かりますよね。
相太さんは、ブログを拝見していて本当によく考えて土地と周辺環境を選ばれたなぁと感嘆しております。
お子さんは大丈夫だと思います(^^)我が家も大きくなってから、神奈川に引っ越してきて、幼馴染もおらず当初苦労していましたが、今ではすっかり仲のよいお友達を見つけていますよ〜♪