T店長が差し出した間取りは二種類ありました。
モノクロでしたが、我が家の家づくりの中で、後にも先にも手書きの間取りを受け取ったのは、この時だけだったように思います。
当時の私は、失礼にも全く期待していなかったというか、ハウスメーカーにもらう間取りなんて、趣向がこらされすぎて参考にできるはずがないと思いこんでいました。
しかし、この間取りは、我が家に取って運命の出会いと言っても過言ではないものだったのです。
元設計士の店長自らが採用した間取り
お登りホームでは、メーターモジュールと尺モジュールの両方に対応しており、各モジュールでの30坪の間取りを作ったそうです。
T店長は、実は元々設計士で今でもこうやって間取りを作成しているとのことでした。
実際に、T店長の自宅もほぼこの間取りで建てたそうです。
ということは、店長のお家も30坪ぐらいの大きさということなんですかね?
聞けませんでしたが・・・
絢爛豪華で広々なモデルハウスで迎えられて、30坪の間取りを渡されるのはとても意外でした。
ローコストメーカーとはいえ、ハウスメーカーで建てる方々は、皆さん45坪以上の広い家を建てられる方ばかりだと思っていたので、30坪ぐらいの家を建てたい私達はとても肩身が狭い気持ちだったんです。
しかし、モデルハウスの中に貼り出してあった、施工事例などを見ていると意外と30坪ぐらいの家も結構ありました。
わざわざ、30坪の間取りを配っているぐらいなので、同じような境遇の人が結構いるのだと少し勇気が出た記憶があります。
まずはメーターモジュールの間取りです。
部屋を斜めにつなげると広く感じる
一階のポイントは、キッチンからリビング、和室まで斜めに配置されていることです。
希望の和室も確保されていました。
あえて部屋をずらして配置することで、斜めの目線での広がりが出て広く感じるとのこと。
一方で、完全に壁で隔たずに各空間毎の独立感を感じさせるようになっており、家族がここのプライベートな距離感を持ちながら生活できる間取りになっています。
30坪でも廊下からバルコニーとフリースペースが!
二階では、なんということでしょう!
最初に勧められた、廊下からバルコニーに出られるフリースペースが導入されています。
バルコニーにでたところはインナーバルコニーになっていて、雨が心配なときに干すスペースとして使うことができる配慮もされています。
しかも、これだけフリースペースを取っているのに、なんとか寝室と子供部屋とウォークインクローゼットまで確保しています。
その他
- 洗面所を通り抜けて裏庭に出られる。
- キッチン内のパントリー
- ダイニング横の造り付けカウンター
- 階段下の収納
- 子供部屋は最初仕切らず後から壁を追加できる
など、注文住宅らしい細かな仕掛けに夫婦ともどもテンションが上がります。
和室は散らかしても引き戸で閉じれば見えなくなるのが便利
奥の和室は、子供を遊ばせておいて、ちらかっていても引き戸を閉じてしまえばリビングから見えなくなるため重宝しているそうです。T店長が実際に自分のために作った間取りなのだとよくわかります。
メーターモジュールでは、30坪でまともな間取りを作れないと思い込んでいましたので、この間取りには本当に感嘆させられました。
土地のサイズは35坪の想定なのですが、右部分に斜線を引いたところを削るとちょうど30坪の土地になるとのこと。ウッドデッキ部分を削ればなんとか30坪の土地でも建てられそうです。
この間取りがイエマガの記事化されています!是非併せてご覧ください
- イエマガ 家づくり日々勉強! 第5回
「知らなかった間取りのあれこれ」
次は、尺モジュールの間取りです。
メーターモジュールよりもリビングが広くて将来は増築も
こちらは、メーターモジュール版よりリビングが広くなっています。
代わりに和室があった部分は外になっていて、4.5帖ほどのウッドデッキを設置するアイディアです。
将来的には、この空間に増築することで一部屋増やすこともできるということでした。
良いアイディアですが、増築はしないような気がします・・・(汗)
フリースペースの代わりに書斎コーナーが!
二階は書斎コーナーが確保されているのが魅力ですが、廊下からバルコニーに出られるフリースペースがないので、ここはメーターモジュール版の方がいいかなという印象です。
枕木で予備駐車場まで
駐車場部分は、車のあるところだけコンクリートで舗装して、奥にあるほうは芝生と轍部分に枕木を敷いてあります。こうして置けば、緑のある庭スペースとして使いながら、いざという時に車を二台止められるということでした。
こんなイメージですかね?
LDKと和室をつなげた広さには、丈夫な構造が必要
T店長によると、一階にこれだけ広くLDKと和室が連なる空間を実現できるのは、お登りホームの丈夫な躯体だからなんだとか。他だとこの間取りは難しいですよ〜ということです。
資金計画書を見て意気消沈していたのですが、この間取りには目が覚めました。
妻も今までになく、T店長が間取りのポイントの説明をするたびに、うんうんと頷いていて、すっかり心を奪われたようです。
建坪30坪にもメーターモジュールにも、半ば限界を感じていましたが、浅はかでした。
さすがプロの設計士です。
これまで、すっかり価格と設備に気を取られていましたが、本来の注文住宅の意味を良く考えてと言われた気がしました。
実は、この間取りとの出会いは、我が家の家づくりに後々大きな影響をもたらします。
例えば、こんな妄想間取りとの格闘で、間取りソフトの使い方の基本的な要領を身につけました。
また、あえて廊下スペースを1間とる間取りが、なぜか基本のスタイルとなり、最終間取りの原案の元にもなっています。後々のタンスストリートにつながる重要な間取りなのでした。
間取り検討の紆余曲折リスト
- [高級感と余裕] 魅惑のメーターモジュールと30坪の現実 [なのに狭い?]
- [水回りは] 2階浴室とリビングの広さの関係 [意外とスペースを取っている]
- [気兼ねなく]バルコニーとロフトは廊下からのススメ[誰でも出入り出来る]
- [対角線の目線で] 和室も広さも便利も諦めない、30坪の間取りの可能性[広がりが出る]
- 家具を活かす間取りの難しさ
- 家族思いの広々小屋裏収納は固定階段付きがお勧め
- 変形土地の間取りがムズイ
- これならちょっぴり庭がとれるかも?
- 間取りを入れて土地への思いが強くなる
- 出来そうで出来ない間取りカスタマイズ
- 見積もり依頼の開始と小屋裏収納付きの規格住宅間取り
- やっぱり和室は6帖で収納はもっと欲しい
- 一階の広さを変えずに、総二階で床面積を節約する方法
- 吹き抜けの位置には要注意
- 階段下は、トイレや収納とは限らない
- 建具の数と階段下の納まり
- 初めてのイメージパースは白い家?
- 冷暖房が心配な二階とつながる吹き抜け
- 22区画分譲に向けた妄想間取り
- 向きを変えたらスペースが増えたのだ
- 収納は人が立つ場所のスペースがポイント
- 間取り瞬殺くるりんぱ!
- コックピット型キッチンの通路は75cmで充分?
- セコすぎる?床面積の節約作戦
- 吊り戸棚が縦に伸びると食器棚なのか?
- 今更どこに(汗)PSって何なのさ?
- 洗面脱衣所になぜそんなものを!?
- 奥行き1365mmのトイレは、横からの出入りに向かない
- [我が家の間取り] 三枚引戸は壁厚注意 [最終プラン]
- 開ける道 [最終プラン室内窓修正版]
- 行き詰まる小屋裏収納階段
- もや下げて、屋根下がる。小屋下げないで、屋根上げる?
- 救いの天空率
- リビングの風通しは、キッチンの小窓が鍵
- 外観バランスとキッチン採光窓の位置
- 新たなるマドリヤン
- キンコンカンコン埋め込みたい、トンチンカンチン壁がない
- 約六畳の和室に三畳のたたみ?
- あえて板間を残す和室の畳の敷き方
- [実施承認図] 二階図面と窓のクルクル [最終版間取り]
- みんなのWeb内覧会
- WEB内覧会<総合>
- WEB内覧会*玄関
- WEB内覧会*キッチン
- WEB内覧会*洗面所
- WEB内覧会*お風呂
- WEB内覧会*トイレ
- WEB内覧会*階段
- WEB内覧会*ダイニング
- WEB内覧会*リビング
- WEB内覧会<和室>
- WEB内覧会*寝室
- WEB内覧会*子供部屋
- WEB内覧会*書斎
- WEB内覧会*ワークスペース
- WEB内覧会*外構
- ローコスト住宅等の情報&住宅巡り
- 魅力ある家づくり...
- 家づくりを楽しもう!
- いえづくりのこだわり
- 新築・リフォームの間取りアイデア
- 家づくり
- 新築一戸建て
- マイホームブログ
- 住まいと暮らし
- マイホーム、我が家
- DIYブログコミュニティ
- 庭・外構・エクステリア・リフォーム
コメント