コーナー材のないサイディングの仕上げ方

    外観

    木曜日の更新予約をミスってた・・・(汗)

    さて、ローコスト住宅のことを少しは知ったつもりでいましたが、先日まだまだ知らないことがあると思い知らされたことがありました。

    それは、このブログでも何度か取り上げている、サイディングの出隅の処理方法です。
    安く上げるためには、こんな割り切り方もあるのか・・・と驚いて色々調べていたらさらに知らない商品に出会いました。

    最近では、シーリング目地がいらないFu-geを使うと、サイディングを使ってもスッキリした外観になるので、検討する方も多いと思いますが、こんな選択肢もあるんだとよかったらご覧くださいませ。

    豆腐の角
    豆腐の角ならぬ外壁の角

    まさかの切り口そのままなサイディングの出隅

    とある新築物件を拝見し、まさかこんな仕上げ方があるとはと衝撃を受けた、サイディングのコーナーの写真です。
    コーナー材のないサイディング
    同質出隅材どころか、建売でよく使われるアルミのコーナー材もなく、まっすぐに切り落としたサイディング同士をコーナーで突き付けただけの状態で、片方の小口がそのまま露出しているんです。

    流石にまだ、これから塗装するんでしょ?と聞いたのですが、まさかのこれで仕上がり状態とのこと。
    もしかしたら、小口にクリアの塗装などをしているのかもしれませんが、見た目だけでなく耐久性の面でもかなり心配です。確かにこれならかなりローコストに施工してもらえそうですけどね・・・

    調べて見ると、ニチハのドライジョイント工法の場合だと、小口は小口専用補修液というのを塗るらしいので、やはり小口は露出したままじゃないほうが良いのかなと思います。雨水が染み込んでサイディングが反ったりしなければよいのですが・・・
    小口専用補修液を塗る
    [引用: ニチハ「ドライジョイント工法」は本当に出隅・入隅にシーリングが不要だと分かる動画]

    建売では、以前もご紹介した通りアルミのコーナー材がよく採用されています。

    家の角でコストダウン

    コストダウンシリーズの続きです。前回は、屋根の形状でコストダウンを考えるお話を書いてみました。片流れ屋根はコストアップかコストダウンか? – コストダウンコストダウンシリーズの続きです。今回は、コストダウンになるのかどうか、はっきりしない話です。すみません。ビルダー選びの最中に、ハウスメーカーや工務店によって、全く真逆の回答が不思議だったのが片流れ屋根のコストでした。施工がシンプルそうな片流れ屋根は、…

    このアルミのコーナー材の中に隠れている、サイディングの小口部分は未処理だと思いますが、流石に雨に直接はあたらないので、耐久性ではかなり安心です。アルミ材って結構高価なのに、パワービルダーの建売住宅は意外に堅実で高級な部材を採用しているのだとわかります。

    続いて、こちらが岡本社長のはからいで、仕様書に書いていないのにサービスでアップグレードしてもらえた思い出(笑)の我が家の出隅材です。
    我が家の出隅材_IMG_7401
    もちろん、とっても気に入っているのですが、角の部分にヘアラインのヒビが出てきました。
    このタイプの出隅材って、一体成型ではなく、45度でカットしたものを貼り合わせて制作されているようです。
    ある意味、我が家の巾木のコーナーと似ていますね。
    これを見ていると、同質出隅よりも建売住宅のアルミ製コーナー材のほうが耐久性では間違いなく上ですね。

    まだまだ、ヘアライン程度のヒビなので、問題ないと思いますが、どのように変化していくか注視していきたいと思います。当初はヘアラインのヒビ部分にタッチアップを塗ってみたりもしましたが、高い所には手が届かないので、今の所は気にしないことにしました。

    とまぁ、パワービルダーの建売の仕上げ方が最安の施工方法ってわけじゃないんだとわかったのですが、「コーナー材を使わないサイディングの出隅」みたいなキーワードで探していたら、そのものズバリの商品が出てきました。

    コーナー材のいらないサイディング材あるよ

    先程の突きつけたサイディングの小口をせめて塗るとか、なんとかすればいいのになぁと思ったのですが、本当になんとかした商品がありました。
    日本ウォール建設株式会社の、その名も、コーナー材のいらないサイディング「KadoR(カドアール)」です。
    KADOR_カドアール

    これがなかなか、面白い商品でして・・・

    角の仕上がりがこのように、小口を隠すようにアールが付いた状態になります。

    KadoR_01.jpg

    確かにこれなら、コーナー材を省きながら見た目も耐久性もカバーできますね。
    各サイディングメーカーの商品を加工して対応する商品のようなので、我が家が採用したサイディングのデザインでも対応出来たのかもしれません。もちろん、通常のサイディングを加工する分コストアップになると思いますが、出隅材も高価だと聞くので、その費用と施工の手間を比較して、費用が変わらないかコストが下がるのであれば考える価値があるかもです。

    袖壁のコーキングが目立たない!

    このカドアールを見て、最初にいいなと思ったのが、袖壁のコーキングが目立たなくなる点です。

    こんな二本もコーキングが必要になる場合は珍しい気がしますが、袖壁に同質出隅を使うと大抵柱の真ん中にコーキングが一本通ることになります。しかし、このカドアールを使うと出隅材を使わないので、コーキングが真ん中には必要なくなるんです。

    袖壁の使用前使用後_KadoR_02-3

    これは、スッキリしていいですね。もちろん突きつけた角部分にはコーキングが入るようなのですが、袖壁の真ん中に入るより遥かに目立ちません。

    我が家の場合、まさに玄関の袖壁部分に一本コーキングが入っていますね。
    我が家の袖壁の目地_IMG_7400
    これは、もう宿命なのかなと思っていましたが、この一本を消せるのは、とても魅力です。

    このように、すっきり袖壁になると、本来のサイディングのデザインがより活かせますね。
    袖壁正面にも目地が出ない
    従来の純正の同質出隅でも、袖壁の場合見苦しいコーキングの一本を解決できなかったのですから、画期的ではないでしょうか?
    ベランダ部分も、我が家だと出隅材の両側にコーキングが二本出るところ、一本で済むので非常に美しい。

    こちらの柱の場合も、同質出隅で囲むとコーキングだらけになるところ、こんなにスッキリです。
    カドアール_柱と玄関

    もし、Fu-geよりも安くつくのであれば、これもなかなか良い選択肢なのではないかと思いました

    出隅を境目にして張り分けられる

    アルミのコーナー材を使えば別ですが、同質出隅材を使った場合、柄が回り込んでしまうために、厳密にはコーナーで柄を切り替えるのが難しくなります。

    しかし、このカドアールを使うとコーナーでの柄の切り替えも可能です。
    出隅を境にした貼り分けが出来ない

    出隅での張り分けは、壁が薄くなるのでよくないと聞いたのですが、これは出隅材が回り込む柄の幅が壁の厚みと誤解するように見えることを指していました。

    コーナーでの柄の切り替えは、レンガや石材風同士とかだと、やはり不自然だと思いまずか、この事例のような板張り風のサイディングだと違和感なくおしゃれに見えそうですね。

    ちなみに、やはり同質出隅材は、このように角の接着部分が割れてくることもあるようなのですが、このカドアールだと割れることもありません。
    接着部分が割れてしまう

    うーん。なぜ純正でないんだろうと思うくらいですが、こちら特許を取得されているんですね。

    我が家と同じコルモストーン調っぽい施工事例も掲載されているんですが、コーキングが目立たずめちゃめちゃ美しいですね。

    カドアール施工例

    05 外装・サイディング

    やばい・・・これは羨ましすぎる・・・
    これからの方は、是非検討に加えてみてはいかがでしょうか?

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