ローコスト住宅御用達の外壁サイディングで最もネックとなるのは、コーキングの存在ではないでしょうか?
従来は、塗装よりも劣化が早くメンテナンス頻度を上げる原因となっていたのが最近では、30年もつ製品も出てきたことから、その点は解消されつつあるのかもしれません(しかし本当に30年持つのかなぁ….)
ちなみに、コーキングレスのサイディングも出てきているのですが、こちらは結構高価なイメージなのでローコスト住宅向きなのかどうか?です。
このコーキング、耐久性以上に問題なのが「見た目」ですよね。
折角の美しいサイディングの意匠もコーキングされた目地部分の継ぎ目により台無しになってしまう場合があります。
格子状のデザインを選んで目地部分を上手に目立たなくしているお家もあるのですが、コーキングに付着する汚れだけは避けられません。高耐久のコーキングは、汚れにくくなっているともPRされていますので、もしかしたらかなり問題が解消されているのかもしれませんが・・・
ところが、明らかにサイディング外壁と思われる住宅でも、あまり汚れの見られない美しい目地を見かけることがあるんですよね。一般住宅だけでなく、近所の大○建託のアパートなどでも見かけます。
非常にスッキリした見た目で、コーキングのようでコーキングでないような・・・不思議な存在がずっと疑問で、どうなっているんだろうと気になっていたんです。
その謎が、最近突然解明しました。特に調べていたわけではないのですが、たまたま住宅系の情報収集をしていたら運良く目に入っただけなんですけどね。
というわけで、今回はそんなお話です。
その溝の埋め方もあったかぁ@CouleurによるPixabayからの画像
明らかにコーキングとは違う
まず、普通のコーキング目地はこんな感じだと思います。
この写真は、非常に美しく施工された事例だと思いますが、どうしても独特の波打つ感じやヒレのような部分が出来るのがコーキングの特徴ですね。(ちなみに、茅ヶ崎駅の男子トイレ内のコーキングが雑すぎてひどいです)
わが家のコーキングの汚れっぷりは以前ご紹介しましたが、施工直後の艶のあるコーキングの表面は粘着性が少しあり汚れを吸着しやすいのでしょうね。
では、私が気になっていた違う目地の例をご覧ください。
まずはこちら。
[引用:3代目さかい塗装]
ゴムのようではあるのですが、明らかにコーキングとは違いますよね。
普通、コーキングの後にヘラで整えると凹むはずなのが、手前に凸状態に膨らんでいます。
まぁ、これは明らかにゴムパッキンのようなものをはめ込んでいるのだろうとわかりますね。
よく似た物がこちら。
[引用:ユニット・パネル工法のパッキン(ガスケット)の対策方法とは!?]
ちょっと隙間が空いていますので、両脇が接着状態となるコーキングとは違うことがわかります。
次に、私が近所の建物で見かけて、とても判断に迷ったものに近いのがこのパターンです。
[引用:トヨタホームの外壁の目地の劣化、どう直す!?その解決方法とは!?]
最初の2つの事例と違って非常に直線的な目地です。
もしかしたら、コーキングをこのように平坦に施行できる技術ってあるのかなぁと真剣に考えていました(笑)
それにしても、平坦で美しすぎるなぁと、結構至近距離で見ていてとても気になっていたんですよね。
あと、更に探すと、こんなパターンもありました。
[引用: 三輪塗装]
これは、明らかになにかはめ込んでいる感じがしますが、外壁材と同質の柄(色が少し違いますが)にしているところが興味深いです。
このように、外壁に縦線が入ってしまうことで、偽物感が出てしまうという点はコーキングと変わらないわけですが、やはり少し上質感は感じられる目地だとは思います。
では、これらの目地の正体は何なのでしょうか?(引用元のリンク先を見ると既に答えは出ているのですが…汗)
住宅目地ガスケットというようです
もしかして、ご存知でした?(汗)
住宅目地用のゴム状の成形品として、こんな製品があるそうです。
[引用: INOAC 住宅目地ガスケット]
こちらを外壁材の目地部分にはめ込むわけですが、コーキングと違って施工者の技術の差が見た目や性能のばらつきが出にくいとありました。30年程度持つ上、交換の際も引き抜いてはめ込むだけなので、古いコーキングを除去する作業が不要で、施工性にも優れているそうです。
湿式のコーキングに対して、乾式目地とも言われるようです。
大手ハウスメーカーで使われていることが多いようですが、見た目が美しく高級感を感じることからも納得ですね。
しかし、メンテナンス時点で既に部品がなかったりして、結局コーキングを打ち直しというケースもあるようです。
また、実は内部はコーキングになっていて、カバーをしているだけという製品もあるようなので、必ずしもメンテが楽とも限らない場合もあります。
また、前述の写真のように隙間が空いてしまうケースもあり外壁が動いた場合の追従性はコーキングのほうが優れているという意見も見かけました。
でも、なぜこんな施行も楽そうで良さそうな製品、ローコスト住宅のサイディングで採用されてないんでしょうね?
ガスケットの取り付け構造
この写真はセ○スイハ○ムのHPに載っていたものらしいのですが、こんな感じでははめ込まれた状態になるそうです。
ローコスト住宅のサイディングに使われていない原因の一つとして、14〜16mmのサイディングの厚みでは、ガスケットを付けるには厚み不足なのかなぁとか考えましたが、この写真を見ていると大丈夫な気もすます。甘いですかね。
もう一つ、色々情報収集してみると、こんな図を見つけました。
[引用: astamuse 2010095897外壁目地ガスケット及び外壁目地のシール構造]
この図は、積○ハウスの特許文書からの図解なんですが、かなり奥行き(厚み)のある外壁材が前提になっている感じですね。何より、このような特許が出願されているということは、類似するものを簡単に使えないか、ライセンス料の関係で高くつくとか事情があるんですかね。なんて素人考えですね。
このような特殊部材で構成していることも、リフォーム時に建てたハウスメーカーに頼らざるを得ない囲い込み戦略になっているのだと思いますが、いやぁよく考えられてます。
ちなみに、金属サイディング用ですが、このようなコーキングを不要とする目地用のカバー材も外壁メーカーから出ているようです。
[引用:金属サイディング はる・一番 役物への水密材使用による省施工化。]
窯業系サイディングにも同じようなものがないかなぁと見てみたのですが見つかりませんでした。
わが家が外壁リフォームする頃に選択肢としてあると考えてみたいのですが難しいですかね(コーキングより高いと無理ですけど…笑)
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コメント
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まっしんはやぶささん、こんにちは!
どんなに耐久性を謳うサイディングにしても、コーキング部分はそれより早くダメになるんですもんね。
わたくしは外壁30年保証のサイディングにしましたが、コーキングは15年保証・・・結局30年メンテなしってのはサイディングにおいては現実的ではないのでしょうかね。
それにしても、色んな目地対策品があるんですね。
茅ヶ崎駅の男子トイレ、その雑っぷり今度チェックしてみたいス笑
しかし我が家とあんまり変わらないなんてことになったら、残念この上ないわけですが笑
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鮫男さん、こんばんは!
ご返事遅くなり申し訳ありません。
30年保証のサイディング羨ましいです!
コーキングも15年保証タイプだと汚れにくいかもしれませんね。
そうですね〜30年って相当な年月ですし、実際15年目30年目でどのような保証までしてくれるのかも興味深いです。
目地対策品面白いですよねー。でも大手のニチハで見当たらない理由も気になっています。
茅ヶ崎の男子トイレのコーキング、是非見てみてください。
下手な職人さんレベルというより、その辺を歩いていた中学生に手伝ってもらった夏休みの工作?ってぐらいに思いました。
なので、さすがに鮫男さんのお家と変わらないということは絶対ないと思います。→茅ヶ崎トイレが↓↓↓です