柱ありテラス屋根のデザインがスッキリしないと思う理由

    奇跡のリフォーム

    このところの異常気象・自然災害には驚かされるばかりですが、最近の局地的なゲリラ豪雨にあらためて庇や軒の大切さを実感させられています。建築当初に妻が軒の出を心配していたときには、その重要性を正直あまり実感がなかったのですが、さすがやはり普段家を守ってくれている妻の目線はさすがだなぁと、感服しております。
    軒と豪雨

    我が家の場合、この酷暑でも極力窓を空けて、自然の風を通して過ごすようにしているのですが、ゲリラ豪雨とまでは行かなくても、少し強めの雨が急に降り出したときは、窓を閉めるのが間に合わずに吹き込む雨で窓枠を濡らしてしまうことが多々あります。
    濡れる窓枠イメージ
    [写真は、あくまでイメージです]

    我が家は、今の所大丈夫ですが、お盆に帰省した築35年の実家の窓枠を見ると、長年の吹き込んだ雨で傷んだあとがありました。各窓に庇のある実家でも、窓枠が雨で痛むのですから、我が家も気をつけないとと思った次第でございます。

    そういえば、奈良の建売の家も、各窓に律儀に庇がきちんと付いていました。
    奈良の家の軒
    あやしげなニシオカに、安物物件を掴まされたのかと内心心配していましたが、意外にきちんとした建物だったのかもしれません。

    最近は、庇がなく軒の出が少ない家が溢れていますが、コストダウンやデザイン性だけでなく、窓を空けた生活をしないから需要が少なくなったんですかね。

    さて、少々強引ですが….
    今回は、そんな雨除けつながりで、すっかり間が空いてしまった、テラス屋根設置検討の続きでございます。

    柱なしテラス屋根を阻む既設物干しの絶妙な位置関係 – 外構

    バルコニーに物干し屋根の取り付けを検討し始めた話の続きです。前回は、スッキリとした見た目が魅力の柱なしのテラス屋根にしようと考えたところまでを書きました。早速、ネット系エクステリアショップに現地確認と正式見積もりをお願いしました。ネットの概算の見積もりで、金額感はわかるのですが、やはり現地確認の上、正式な見積もり回答となるようです。我が家は、そんなに特殊な建物ではないはずなので、問題ないだろうと高…

    前回は柱なしテラス屋根の設置に問題があることが判明しました。
    正直、柱なしはかなり心残りなのですが、やむなく柱ありのテラス屋根を検討することになりました・・・

    柱だけじゃない柱ありテラスの気になるフォルム

    柱ありテラス屋根の気になるポイントは、当然ながら、せっかくの開放感あるバルコニーに目障りな柱を立てなくてはいけないことです。しかし、周辺のお家につけられているテラス屋根を見ていると、それだけじゃない、なんとなくモヤモヤ感がありました。

    例えば、その対象になるテラス屋根はこんな感じです。
    スピーネ自在桁
    これは、カタログ用のかっこいいイメージなのですが、やっぱりスッキリしない原因は、確かにあります。

    別メーカーの製品の画像ですが、こちらも同じモヤモヤとなる構造を持ったテラス屋根です。
    YKK 出幅自在桁
    当初、自分でも何が気に入らないのか、わからなかったのですが、気がついたときは、とても腑に落ちました。
    それは、柱と柱にわたした桁の存在です。
    なんだか、この桁があることで、下から見るとスッキリせず、とても重苦しい原因になっている気がするんです。

    しかし、当初は柱付きのテラス屋根を選ぶ限り、仕方ない仕様なのだと思いこんでいました。

    角から柱を下ろせばスッキリスマート!

    実は、最初から目にしていたはずなのですが、もう一つのテラス仕様があることにしばらくしてから気が付きました。思い込みで、ちゃんと見ていなかったようです。

    そのテラスの仕様とは、こんな感じです。
    LIXIL柱固定
    さきほどと異なり、桁がテラス屋根の先端部分に一体化しているため、テラス屋根の透明部分を遮ることがなく、とてもスッキリして見えます。屋根の先端を柱の位置より先にしたい場合は、前述の方法を取るしかないのですが、柱の位置までで良いのであれば、このほうがゴチャゴチャしない見栄えで良いと思いました。

    しかし、この仕様は一階のテラス屋根のように柱の位置に自由度がある場合に向いていると思い込んでいたんです。
    屋根の奥行きは、規定のサイズがあるようなので、我が家のバルコニーの奥行きに都合よく屋根のサイズと柱の位置を合わせられないだろうと考えていました。

    ところが、テラス屋根って、このようにカットができるんです。これって、知ってる人なら笑っちゃうかもしれませんが、全く想像も付きませんでした(笑)。カーポートの屋根も、同様に土地の隅切りに合わせて斜めカットとか、結構柔軟に加工できるもんなんですね。不勉強で恥ずかしいです(苦笑)

    テラス屋根の奥行きは、約1.2mで十分なのか?

    あとは、柱位置が屋根の先端になっても肝心の雨除けの役割を満たせるかが問題です。

    まず、当初の柱なし屋根をつけた場合でもらった図面がこちら・・・・
    柱なし1185
    我が家のバルコニーの場合、柱なしの壁付け屋根で選択できる最長奥行きの1185mmを想定した図面となります。
    約1.2mの奥行きで十分なのか心配でしたが、実は内寸で1.2mないんですね。
    バルコニー奥行き
    この写真の通り笠木の内側までで、1140mm程度でした。

    これなら、1185mmあれば手すりより内側に入っている洗濯物の雨よけには十分です。
    雨滴が手すりに落ちて跳ね返ってくることを気にする方には向きませんが、我が家の場合は問題ないと思いました。

    次に、モヤモヤタイプの柱ありテラス屋根の場合の図面です。
    出幅自在桁1485
    このタイプは、「出幅自在桁」「自由桁」などと呼ぶそうです。屋根の出幅が自由に決められるから自在(自由)桁ですね。
    確かに、このタイプならバルコニーよりも前に屋根を出させて、よりしっかりと雨を避けることができます。
    物干し部品を追加すれば、屋根の下にかけられる洗濯物も余裕がかなりありそうですね。

    そして、固定柱で奥行きカットした場合の図面がこちら。
    柱固定出幅加工1185
    なんと、柱なしの屋根とぴったり同じ1185mmのサイズで可能なようです。
    これなら、奥行きも問題ないですね。
    柱が立つことだけ目をつぶれば、見た目もすっきり問題なさそうなので、こちらで前向きに考えてみることにしました。

    おまけ:柱固定でよりスタイリッシュ

    今回の記事を書くために、情報収集していましたら、見たことのない素敵なテラス屋根を見つけたのでご紹介です。
    三協アルミのシャルレという商品なのですが・・・
    シャルレ上から
    固定桁なのに、自在桁のように少し屋根が飛び出たテラス屋根です。

    一見上から見ると、私が気になるスッキリしない桁が目立つタイプに思えるのですが・・・
    シャルレ
    下から見ると、あくまで屋根の先端部分から桁までがなだらかに繋がる美しいデザインになっています。
    これなら、桁部分が一体化して目立たずスッキリ見せられながら、先端部分が飛び出ていることで、バルコニーの手摺部分の真上に水滴が落ちるのを避けられるかもしれません。

    少し高い製品(木目調の上級品もあり)のようですが、当時こんな製品を見つけていたら、とっても悩んでいたと思います。

    知らなくてむしろ助かりましたが(笑)

    ということで、ある程度目指す仕様は見えてきましたので、あとは価格でございます。

    さらに続きます・・・

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