以前ご紹介した定額制で自由設計のトゥルーライフですが、来場者が順調なそうです。
やはり、このご時世で価格に敏感なお客様が多いのかもしれません。
一方で、我が家を建ててくれたアコルデのほうも、ホームページリニューアル後、ますます改良が進んでいて「アコルデの家はここが違う!」とか、「アコルデ紹介アニメ」など、実際に建てた方が思わずうなずいてしまうコンテンツが増えています。
住宅価格の高騰で、注文住宅の市況もかなり大変なのではと想像していますが、自分が建てた会社が活発に頑張ってくれていると、とても嬉しくなりますね。
他の会社は、どのような方法で、工夫をしているのだろうかと、時々情報収集をしているのですが、今回気になる商品と出会ったので、取り上げてみました。
どんどん”夢のマイホーム”に手が届きにくくなってきている
何度か、最近の住宅価格の高騰を取り上げてきましたが、近所でもそれなりに高級な注文住宅が建築中だったりするのを見ていると、建てられる人は建てられるんだなぁと感じます。
そんなことを考えていると、次のような記事を目にしました。
ここで書かれていることは、我が家の場合、2012年に実際に建てた価格と今では約800万円のアップ、総額では約2000万円のアップとご紹介したとおり、ローコスト注文住宅を選んだ我が家でも実感できます。注文住宅に手が届かなくなった層が、建売分譲住宅に流れているという傾向があるのも頷けます。
そんな中で、このPlusMeという商品は、どの程度コストを抑えた商品なのかが気になります。
そこで、実際の商品を少し調べてみました。
安さ自慢じゃない? PlusMeの特徴
早速、PlusMeのサイトを訪れてみると見てみると、次のようなキャッチフレーズから始まりました。
前述の記事の印象から、勝手に価格面の優位性をアピールする商品と思い込んでいたのは間違いだったようです。
PlusMeの特徴は、次の4点が挙げられていました。
- 圧倒的な解放感 2.9mの最強天井高
- 音も空気も見た目も美術館のような静寂
- 震度7が2回以上きても住み続けられる強いフレーム
- 全館空調でどこにいても快適で気分があがる
これらの特徴の中に直接的に価格面に触れる要素はありません。
コスト面に関係しそうなところを掘り下げると….
- 2.9mの最強天井高のところで「平面から立体平米から立米へ」とあるので、「天井高のおかげで、床面積を狭くしても広々と感じられるので、建築費総額を抑えることができる。」
- 震度7に耐える強いフレームの「自由な間取り変更」では、「子供部屋は後で必要に応じてつくることができるので、初期費用を抑えることができる」
ということで、コストへの柔軟性を間接的にアピールしているのかもしれません。
後者の部分は、この商品の建築プランに1SDK+Sという部屋数が少ないものが多く、例えば下記のように2階が後から壁を追加できるようになっていることからも確認できます。
これは、我が家の建築当時に2階の壁を一切なくすことで、低コストで建てられる商品を展開していた某社の商品の考え方に似ています。
建具や壁の材料費と施工費用を後回しにできるので、確かに建築費を抑えることには繋がりそうです。
実際の建物の価格は?
ここまで見た限りでは、お客様への販売戦略としては、価格先行でのアピールではないことがわかりました。
とはいえ、やはり実際の建物価格がどのようになっているのかが気になります。
この製品は、下記の価格・プランのページから簡単な条件を選択して、プランと価格を算出できるようになっています。
初期状態で表示されるプランの選択肢は、こんな感じです。前述のとおり、1LDK-Sのプランが多く、4LDKのプランは見当たりません。
さらに「他のプランを探す」を選択すると、こんな画面で建物の幅と奥行きを指定して絞り込むことができます。
我が家の土地と建物の大きさに近い、幅6.3m✕奥行き9.0mの条件で絞り込むと下記の6つのプランが出ました。
最も近いのが、35坪のプランですが、我が家は30.8坪です。我が家は2階が吹き抜けで床面積が少ないのですが、この幅と奥行きで完全な総二階を建てると35坪になるようです。
このプランでの価格は、このように出ました。
なんと、約2.540万円にもなりました。しかもこれは本体価格なので建築費総額ではもっと増えるでしょう。
昨年時点のアコルデの場合では、本体価格で約1,765万円、総額で2,164万円でした。
35坪と30.8坪の違いはありますが、かなり大きな開きがあります。
このプランの間取りを見てみると、こんな感じです。
1階の面積は我が家と同じはずですが、我が家の間取りに比べてシューズインクロークや洗面脱衣スペース、キッチン横の1坪スペースなどが確保出来ているのが、とても魅力的なプランです。
ただ、我が家の場合玄関をやはり東に付けたいのと、区切れる和室は今でもやっぱり捨てがたいところです。
あと、2階は広すぎてスペースを持て余しそうな気がしますが、今の我が家のように小屋裏がないので点線部分を区切って在宅勤務スペースと収納スペースを取るのには良いかもしれません。
もう一つ、延床面積がもう少し近いプランを見てみます。
31.5坪のプランです。
こちらは、本体価格2,420万円となり、これでもアコルデの価格と開きは大きいですね。
間取りはこんな感じです。
1階リビングは、我が家の6畳和室をなくした広さに近いのですが、やはりこのプランでもシューズインクロークや洗面脱衣室や収納の確保など、とてもよく考えられたプランで勉強になります。
洗面室の一部が階段下なのもニヤリとしてしまいます。
TV台は使わない前提?
これらに限らず、PlusMeの間取り図を見ていると、LDKの壁に緑の線があることに気が付きました。
これは、おそらく壁付けの大型テレビかプロジェクタ用のスクリーンですかね。
テレビ台は設置せずに壁付けにすることで、広々とスペースを利用できように考えられているのかもしれません。
全館空調にすることで、ルームエアコンを無くして、すっきり広々とした室内空間となることもアピールされているので、同様の考え方を随所に取り入れて数値以上に広々と感じる工夫が施されているのかもしれません。
この考え方は、共感する人も多そうな考え方ですね。自由設計の場合でも取り入れられる、とても参考になるコンセプトです。
ということで、ところどころ興味深いポイントはあるものの、個人的には冒頭の、「どんどん“夢のマイホーム”に手が届きにくくなってきている。」課題に対して、「従来の注文住宅より工期を短く、よりコストを抑えて家を建てられる。」期待に応えてくれる印象とは程遠い金額帯でした。
コストを抑える前提が違った
この価格帯だと、中堅のハウスメーカーの自由設計の建築費ともあまり変わらないのではと感じたのですが、考え方の前提が異なることに気がつく記事がありました。
「PlusMe(プラスミー)」は、「世界最高の住宅をすべての人に」とあります。
私が期待していたのは、「そこそこの住宅を、誰もが手が届く金額で」だったので、この前提が違ったようです。
「世界最高の住宅の割にはコストが抑えられている」ということなんでしょうね。
住宅業界のテスラを目指しているってことなのですが、そう言えば全く我が家はテスラに興味がありませんでした(汗)。
住宅業界のQBハウスを目指してくれる商品のほうが我が家には合ってるかも。
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