オリーブの取り木に挑戦した話の続きです。
今回は、取り木でオリーブを増やすつもりが、とても悲しい結末を迎えてしまったお話です。
なぜかみるみるオリーブの元気がなくなってきた原因
シマトネリコほどではないものの、4月に取り木に挑戦した時点ではオリーブの葉が十分生き生きと付いていたのですが、その後なぜかみるみるうちにオリーブの葉全体がしおれてきているように見えました。
当初、取り木の処置が悪かったのかなと思ったのですが、原因はこのオリーブアナアキゾウムシでした。
写真を残せていないのですが、実際にオリーブにしがみついているのを4匹ほど捕獲しました。
このムシは、その名の通りオリーブに穴を開けて枯らせてしまう恐ろしい天敵と知ったのですが、オリーブを植えて以来これまで全く知りませんでした。
この成虫は、毎日卵をオリーブの幹に産み付けて、羽化した幼虫が木を食い荒らして穴を開けてしまうようです。
慌ててスミチオンをたっぷり散布したのですが、オリーブアナアキゾウムシを捕獲したのは散布後だったので、散布するだけで、成虫を駆除できるわけではないようです。
穴の空いた部分には、癒合剤のトップジンペーストMを塗っておきました。
痛々しい被害の状況
まず、根本の部分がこんな感じです。
穴が空いた部分にオレンジ色のトップジンペーストを塗りたくってあります。
もはや、穴というより半分近くを噛じられたと言えるほど無惨な状態です。
根に近い部分の被害が大きい場合は、盛り土すると良いという情報を見かけたので、以前根張り対策で購入したガーデンエッジが残っていたので、このように使ってみました。
オリーブの根は深植えすると良くないそうなので逆効果かもしれませんが…
こちらがわにも穴が空いていました。
最初から、このように樹皮がはがれていたわけではなく、丸い穴が空いていたのでドライバーを突っ込んでみると、みるみる崩れてはがれたという状況です。実は、昨年末時点で不思議な穴がいくつか空いていることに気がついていたのですが、その時点でしっかり調べてスミチオンの散布をしていればと悔やまれます。
ちなみに、幼虫らしきものは一切みつからず、既にすべて成虫に羽化した後のように思われます。
幹の上の方にも、このような被害が出ていました。
取り木の作業をしていたときには、一切気が付かなかったのですが、内部には既に潜んでいたのかもしれません。
この時点では、左側に見えるようにかろうじて葉が残っていたんですが….
7月の時点で、一切このように葉が落ちてしまいました(泣)
毎日チェックしても、この時点でアナアキゾウムシは発見できない状況でしたが、既にこのオリーブとしては限界だったようです。
とはいえ、最初の時点で見つけられなかった穴が、死角になる幹の裏から見つかったりしたので、まだまだ見落としている部分があるのかもしれません。
根本のこの矢印部分も、最初の写真の時点では内部が食害を受けていることに気がついていなかったところです。
ここまで、幹が食われてしまうと、水分や栄養を吸い上げる機能の維持が難しそうなので、葉が落ちるのも仕方がありません。
取り木の処置部分は、もはや意味のない状態になっているのですが、なんとなく残しています。
こちらも完全に謎のオブジェ化してしまいました。
一応、8月時点で幹部分に切り込みを入れると、樹皮が緑で水分を含んでいるようだったので、僅かなのぞみを託してこのまま様子を見ています。
とはいえ、上の方は明らかに枯れてきているので、思い切って強剪定した方がよいかもしれません。
あと、根本から新しい芽が出てきているので、こちらを大切に育てていくしかないかもしれませんね。
この芽が大きくなるまで、今度は何年かかるかわかりませんが(苦笑)
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