定額制のいろは.いえを調べたら我が家の幸運を再確認した

    奇跡の工務店

    昨年末にアコルデにご挨拶に伺った時に、自由設計で定額制のIROHA.IE(いろは.いえ)という商品を扱っているという話を聞いたことを思い出しました。(半年以上寝かしていました…すみません)

    厳密には、アコルデではなく、トゥルーライフの取り扱いで、ホームページにもリンクが貼られていますね。

    いろは.いえは、水回りがLIXILしか選べないようなのですが、トゥルーライフは以前から水回りに統一してコストダウンしていると聞いていたので、関係があるかもしれません。

    とにかく家づくりの費用は予測が難しく、ハウスメーカーや工務店の坪単価を目安に予め予想を立てても、出てくる見積もり金額との乖離が大きく、なんで、こんなにわかりにくいんだと悩んだことを思い出しました。
    やりたいことに、どのくらいの予算が必要なのか想像できないと、下手に希望を口にできずビクビクしていたら、折角の注文住宅も楽しめません。

    なので、この手の定額制のコミコミ価格の住宅にニーズがあるのは、とてもよくわかります。
    注文住宅の金額決定の主導権は、どうしても建築会社側に握られている感覚が強い点が、施主にとっての大きな不安材料ですからね。

    ということで、このいろは.いえという商品がどのようなものなのかを調べながら、我が家の仕様に当てはめて色々と考えてみました。

    IMG_0229.jpeg
    いろは.いえとは直接関係ないのですが、お伺いした時にトゥルーライフのモデルハウスに並んでいた床材の写真です。
    これは、ラシッサDフロアのようですが、LIXILなので、いろは.いえでも選べるのかな?
    我が家の頃には、こんなリアルな木肌感ある床材は選べなかったので、とてもうらやましい(笑)

    いろは.いえのシステム

    いろは.いえは、トゥルーライフの独自商品ではなく、岡山のジャパンアイディアホームという会社が展開する住宅フランチャイズ商品です。

    いくつか商品ラインナップがあるのですが、30坪の建物を1,680万円(税込1,848万円)の定額で建てられるタイプが、標準メニューのようです。
    IROHAIE_ルール00

    コミコミとはいえ、当時税込みで1500万円で建てることを目指していた我が家としては、その時点で後ずさりする金額です(笑)
    税込みだと1,848万円ですからね。

    坪単価を採用している建築会社の場合、坪単価で計算した金額には入っていないことが多い、建物本体価格以外の次のような費用が、コミコミ価格には入っているようです。
    irohaieのコミコミ価格に含まれるもの

    ただし、次のような費用は、コミコミ価格に含まれていません。
    irohaieのコミコミ価格に含まれないもの
    [引用:パルスタイル IROHA.IE]

    我が家の場合、これらに相当するものとしては

    • 外構エクステリア工事 約45万円(別途後付樹脂デッキとDIYで50万円近く追加費用)
    • 水道メーター加入負担金 約15万円
    • 登記借り入れ諸費用等 約75万円

    などがかかりました。

    諸費用全部コミコミ含まれると言われると、後は土地価格以外は大きな費用がかかからないだろうと誤解する人もいるんじゃないですかね?
    期待も含めて私も当時誤解しまくってましたから(笑)

    しかし、ローコストに建てた我が家の場合でも、家づくりにかかった土地建物含めた総額約3505万円から、土地価格とIROHAIEに含まれる対象となる金額を引いても、さらに差額310万円ほど費用がかかかっていました。
    先程の、外構エクステリア工事の費用などは、この310万円分の中に含まれています。

    キセキの資金計画:フェーズ4

    相太さんに我が家の資金計画の記事を紹介いただいたのですが、途中でほったらかしになっていることに気づきました。ところで、実はドキドキ(謎)しているのは内緒(汗)です。あっ、でもいつもありがとうございますm(_ _)m >相太さま【建築後の総括】アコルデで家を建てた正直な感想平塚の工務店である「アコルデ」さんに建築を依頼し、無事に家が完成して引渡しを受けて現在住んでいるのですが、実際家を建て終わった正直な感想を…

    ということは、我が家が仮にいろは.いえで建てようとしたら、土地価格を除くと

    1,848万円+310万円=2,158万円(税込)

    必要だったことになります。

    この時点で当時の予算よりも450万円ほどオーバーな計算になるのですが、我が家は完全に門前払いでしたね(笑)

    今回、住宅の断熱仕様や設備も含めた詳細仕様がわからなかったので、仕様面でどのくらい違うのか比較できなかったのですが、いろは.いえの間取りプランのルールを見ながら、我が家の条件ともう少し詳しく比較してみたいと思います。

    いろは.いえのルールその1:間取りと床面積

    いろは.いえの30坪で1,680万円(税込1,848万円)のプランには、完全自由設計とはいえ、一階の床面積を55㎡(約16.6坪)に以内とするルールがあります。
    IROHAIE_ルール01

    我が家の延床面積は、30.80坪(101.82㎡)なので、全体で少しオーバーしている上に、一階床面積も57.09㎡(17.27坪)とやはり微妙にオーバーしていました。
    アコルデ間取り
    これは、完全に増額対象になると思うのですが、どの程度増えるんでしょうね。

    さらに吹き抜けは、部屋の床面積と置き換えて実現するようなので、我が家の吹き抜け1.75坪分もプラスになります。
    IROHAIE_ルール01-吹き抜け

    床面積が増加した場合の、計算方法はわかりませんが、単純に坪単価を逆算してみると

    税込1,848÷30坪=61.6万円

    こちらを元に増額を予想してみると

    IROHAIE標準30坪 1,848万円
    延床面積0.8坪分  36.96万円(61.6 ✕ 0.8)
    吹抜面積1.75坪分  107.8万円(61.6 ✕ 1.75)
    ———————————————————–
    合計       1992.76万円

    となりました。

    もはや、ほぼ2000万円ですね・・・

    いろは.いえのルールその2:建物の角の数のルール

    このブログでも、建物の角が多いと価格があがるという話は、いつか書きましたかが、いろは.いえでは1階と2階で角が6箇所ずつの、全12か所以内というルールになっています。
    IROHAIE_ルール02

    当初は、なるべく四角い家にしようとおもいつつ、最終的には一部凸状態として角を増やしてしまいましたが、いろは.いえの角12箇所ルールにぎりぎり収まる仕様なので、増額はなさそうです。
    全く凸凹がないのも、外観の工夫の変化や間取りの自由度も低くなりすぎるので、これは嬉しい仕様ですね。

    いろは.いえのルールその3:外部建具の種類と数

    次は、ドアや窓の仕様と数のルールです。玄関ドアは、必ず一つ必要なので、実質窓が主な対象となるルールです。
    当時、訪れた建築会社で、事前に窓の数のルールをなかなか教えてくれなかったので、こういう条件が先に明らかになっているのは、いいですね。
    IROHAIE_ルール03

    我が家に当てはめると…

    掃き出し窓3箇所まで → 増加額なし(1階x2と二階x1=3箇所)
    腰窓4箇所まで → 増額なし(1階x1と2階x2=3箇所)
    小窓11箇所まで → 6箇所増額あり(1階x9と2階x8=17箇所)

    となり、小窓6箇所分が増額となります。

    地域や工務店によって価格は変わると思いますが、下記のブログの情報によると小窓1箇所の増額は33,000円らしいです。

    こちらを元に計算すると…

    IROHAIE標準30坪 1,848万円
    延床面積0.8坪分  36.96万円(61.6 ✕ 0.8)
    吹抜面積1.75坪分  107.8万円(61.6 ✕ 1.75)
    小窓6箇所     19.8万円(3.3万円 x 6)
    ———————————————————–
    合計       2012.56万円

    となりますね。

    とうとう2,000万円オーバー(汗)

    ちなみに、アコルデの場合、相太さんが言われているように窓の枚数にほぼ制限がないのですが、さすが岡本社長(笑)

    いろは.いえのルールその4:内部建具の種類と数

    続いて内部建具です。
    IROHAIE_ルール04
    まず、居室の建具は5つまでとなっていますが、我が家も5箇所です。
    アコルデ間取り_居室ドア

    ただし、一箇所は三枚引き込み戸なので、こちらは追加費用になるでしょうね。

    次に水回りは、洗面脱衣所✕1とトイレ✕2箇所で、こちらは上限ぴったり。
    アコルデ間取り_水回りドア

    最後に収納の建具も、6箇所と上限ぴったりでしした。
    アコルデ間取り_収納ドア
    ちなみに、規定の数に満たない場合でも、返金はないそうなので、寝室や子供部屋の収納の建具を省いてコストダウンする方法は、いろは.いえでは使えないようです。

    その他の増額要素

    大きなルールはご紹介したとおりですが、実際はもっと細かいマニュアルがあるようです。

    屋根の形状も、次のようなパターンから選べるようになっています。
    IROHAIE_ルール05
    我が家のたがいちがい屋根にも対応しているみたいですね。
    立面図_たがいちがい屋根

    その他、いろはいえのルールになく、増額になりそうなものとしては、

    • 固定階段式小屋裏収納(約9畳:下記図面から後ほど1畳追加した)
    • 2階洗濯機スペース配管
    • 2階洗面台設置
    • 吹き抜け室内窓
    • 電動シャッター3箇所
    • 床暖房6畳

    あたりですかね。(床暖房は、もはや不要ですが)

    根拠は、あえてここでは省きますが、これらの増額は値引きサービスなどがない限りは、だいたい125万円ぐらいになるかなという見立てです。
    アコルデ間取り_オプション2

    これらを更に増額すると・・・・

    IROHAIE標準30坪 1,848万円
    延床面積0.8坪分  36.96万円(61.6 ✕ 0.8)
    吹抜面積1.75坪分  107.8万円(61.6 ✕ 1.75)
    小窓6箇所     19.8万円(3.3万円 x 6)
    オプション    125万円(小屋裏収納,2階洗濯機,洗面,吹き抜け内窓)
    ———————————————————–
    合計       2,137.56万円

    完全コミコミ価格といっても、やはり我が家の間取りだと結構追加になりそうですね。

    わかっている限りで、

    あたりが、我が家より確実に一段上の仕様であることと、昨今の建築費の高騰と消費税増税の影響があるとはいえ、我が家の予算では絶対今なら建てられない価格帯です(汗

    いゃぁ、本当に当時よく我が家の予算でアコルデが建ててくれたものです。

    以前のトゥルーライフホームの価格帯イメージから、アコルデよりも少し低い価格帯をターゲットとしているのかなと思っていましたが、もしかしたら、現在はそうとは言えない気がしてきました。

    アコルデの場合、標準仕様があるようで、かなり柔軟性があるはずなので、相太さんが公開されている仕様の延長線上であれば、今でももう少し安くはできるのではと思います。(アコルデの場合断定的な標準仕様はwebでも公開してませんね)

    一方、トゥルーライフは、結構具体的な標準仕様を公開していて、この仕様を定額制と書いてあるので、これがいろは.いえシステムで建てられるという意味なんでしょうかね。

    だとすると、アコルデのように逆に細かく仕様を削ってコストダウンするというのは難しいのかも。

    単純にどっちが安い高いではなく、トゥルライフの仕様がぴったり希望に合う人は、LIXILの住設に固定となる代わりにちょっとお得で、少しカスタマイズして選択と集中ををしたい場合は、アコルデって感じなのかなと思いました。

    実際、アコルデかトゥルーライフに行ったら、両方の見積もりをもらって比較できると聞いたので、悩むんだろうなぁ。

    ちなみに、いろは.いえのサイトには、耐震制振耐力壁サンタスや全熱交換型24換気のことが書いてあるのですが、トゥルーライフのサイトには、記載がないので、こちらが選べるのかどうかも気になります。

    ちなみに、当時の我が家の予算では、ゼルビスさんが建てた秀光ビルドさんが一番近そうと思ったのですが、こちらもすでに200万円も値上がりしてるとか(汗)。

    そもそも、残念ながらまだ神奈川では建てられないようですけどね。

    あの時、あの予算で、この家を建てられた奇跡に感謝です。

    細かな仕様では、最新のお家に見劣りする部分はありますが、十分快適なこのお家を大切にしようっと。

    建てたローコスト注文住宅の概要と当時の状況 | 幸せなローコスト注文住宅
    2012年8月に竣工した、我が家の概要です。建物をお願いしたアコルデの建築費用はわざわざ伏せているのですが、リンク先を見比べるとある程度推測できてしまいます。建物とその他費用で1,650万円なので、2012年当時とはいえ、ローコスト注文住宅

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