[イエマガ更新!: 屋根裏]余剰スペースを隅々まで使いこなすのは難しい

    イエマガ

    イエマガ「屋根裏収納がほしい」連載更新のお知らせです。

    前回は、使いやすいロフトを計画するヒントとなりそうな視点を取り上げてみました。

    ロフトや小屋裏収納を上手に確保するには、余剰スペースの有効活用だけでなく、階とみなされないための天井高の制約などもクリアしなければなりません。

    わが家の小屋裏収納は、最終的に9帖ほどになりましたが、同じ30坪ぐらいの家でも、4.5帖ぐらいしか提案してくれない会社があると思えば、最大14帖ほどの小屋裏収納を確保するプランを低価格で実現する工務店もありました。
    小さめで提案してくれた会社は、わが家の予算を考慮してだったとは思いますが、14帖の会社は、「ノウハウがあるからできるんです」と自信に満ちあふれていました。

    当時は、ノウハウが意味する範囲をほとんど理解できていませんでしたが、単なる間取りの設計技術だけでなく、制約をしっかり把握して、上手につきあう技術があるということだったのかなとあらためて感じています。

    ということで、今回は、そんな制約の話でございます。

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    まだ残っている我が家の余剰スペース

    小屋裏収納に限らず、ミサワホームが「蔵」と呼ぶ居室や、地下に設ける天井高1.4m以下の収納スペースは、あくまで余剰スペースを利用する考え方に基づいているようです。

    特に屋根裏スペースの場合、意図的に作り出したとみられる場合、居室とみなさないルールからは違反となってしまうのですが、居室内につくる蔵は、意図的ではないスペースと言えるのかどうか?
    このあたりが、なかなか素人には理解が難しい領域だなぁと思います。

    まさに、この意図的ではないと判断される余剰空間を、意図的につくりだすことが、相矛盾したノウハウというわけでしょう。

    そんなことを考えていたら、我が家にまだ余剰スペースが残っていたことを思い出してしまいました。

    我が家の一階の和室の収納内の天井は、このように一段下がっています。
    IMG_0536.jpg
    そもそも、設計時には、このように収納の天井高が下がることを全く知りませんでした。

    この収納の裏側は、一階の階段に面しているのですが、ちょうどこの赤い部分あたりが、収納の天井上スペースになります。
    IMG_3946.jpeg

    施工途中に、この赤い部分にまだ石膏ボードが貼られていないときに撮った写真がこちらなのですが・・・
    IMG_0545_20220828130925227.jpg
    結構大きなスペースが開いてるんですよね。
    和室側から見ると、それほど高さがなさそうに見えますが、階間の空間があるので、内部は結構な高さがあります。
    敷かれているのは、省令準耐火の延焼防止のためのロックウールのため断熱材ではありません。

    この上に、床を敷いてモノを置けるようにすると、立派な収納スペースになりそうです。
    平面図_和室収納上
    階段途中なので、出し入れの使い勝手は微妙ですが、屋根裏まで上がるのが面倒で以外に頻繁に出し入れするものなどを入れられると便利だなと感じます。

    正直、DIYで収納化をチャレンジしてみようかなと頭をよぎったりもしたのですが、綺麗に作れる自信がないので、放置してすっかり忘れていました。

    でも、そもそも、勝手にこんなところに収納スペースして問題ないのかわからないんですよね。

    我が家には、気が付かなかったら、そのまま開かずの間となっていた隠し部屋があったりと、意外に活用しきれていない余剰スペースは、結構そのままになっている住宅も多いかもしれませんね。

    制約の中にもできることが見つかることもある

    かなり話がそれた気がしますが、連載の話に戻します。
    今回と次回に分けて、地域毎に少しずつ違う制約を調査した情報を元に記事にしてみました。

    01_屋根裏部屋がほしい
    第31回 建築予定地の制約を調べよう

    あらためて調べてみると、小屋裏収納の窓も、合計の面積だけでなく、壁毎の面積の制約まで設けていることがあるのは驚きました。

    あと、制約のようで、天窓の設置については、そういう方法がゆるされるのだという、制約というより、「できること」を教えてくれているような情報もありました。

    制約と思って情報を調べるのは気が滅入りますが、思わぬヒントが得られるかもしれませんので、一度建築予定地のルールを調べてみてはいかがでしょうか?

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