先月からスタートしたイエマガ連載 間取りと家電レイアウトの更新のお知らせです。
前回のキッチンへの冷蔵庫のレイアウトについてのお話の続きです。
間取りの錯覚と実寸には気をつけるべし
自分で間取りソフトを使って、間取りを検討することも多いと思います。私がそうだったのですが、冷蔵庫やキッチンなどは、とりあえずでそれらしいサンプルパーツを、あまり深く吟味せずに当てはめて検討することはないでしょうか。
工務店や、ハウスメーカーが作成してくれるサンプルプランでも、それっぽい家電が並べられていますが、寸法が吟味されていない場合、間取りの良し悪しの判断に注意が必要です。
例えば次の画像は、私が当時フリーの間取りソフトで作成していたキッチンのレイアウトです。
今見ると、ずいぶん冷蔵庫の奥行きが薄いと気が付きますが、当時はあまり気にせず間取りを検討していました。
この間取り図を元に、アチチホームが作ってくれた間取り図です。
冷蔵庫の奥行きがかなり変わっているのですが、隣に並ぶ家具が奥行きがあるもののためか、冷蔵庫の奥行きが変化していることに気が付きませんでした。
これを、奥行き450mmの食器棚と、奥行き745mmの大型の冷蔵庫の寸法で並べてみると、こうなりました。
このように見ると、冷蔵庫の飛び出しがかなり目立ち、キッチンの出入り口の狭さがきになるプランであることがわかります。
間取りソフトごとの見せ方や精度の違いもあると思いますが、このような間取りの根本的な課題を見落とす可能性がありえる例だと思います。
ちなみに現在の我が家のキッチンは、このような寸法になっています。
冷蔵庫前のスペースが狭く見えますが、特に不自由はありません。
しかし、実寸を入れた図面で見てみると…
間取りソフトよりも更に狭く見えます。
これは、間取りソフトでの私の配置の精度が甘い可能性が高いのですが、このような”見た目”の印象で判断するのは危険なので注意しましょう。
奥行きに加えて壁沿いの設置も注意しよう
ということで、今回は冷蔵庫のサイズと配置を意識したチェックポイントを紹介する内容になります。
(連載) 間取りと家電とレイアウト
キッチンのレイアウト【冷蔵庫2】vol.2
当時、奥行きの大きい冷蔵庫の存在感を軽減するために、キッチンの一番奥に設置することも考えていました。しかし、家族のキッチン奥までの往来が多くて遠くなるとの妻の意見で不採用になっています。
もし採用していたら、壁沿いに冷蔵庫を設置することになっていました。
今更ながら、壁沿い設置の場合のスペースの注意事項も知ったので取り上げてみました。
あらかじめ冷蔵庫の寸法や必要な利用スペースの癖を理解しておくと、間取りで対策できることもあるかもしれませんので、よろしければご参考ください。
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