今どき屋根断熱が薄くなるってなんでだろう

    断熱

    最近のハウスメーカーが、ますます断熱性能に力を入れてるって小耳に挟んだので、少し調べてみたらちょっと気になる仕様を見つけたので、取り上げたいと思います。

    ヤマダホームズの天井断熱は155m厚を二枚重ね

    我が家は、新築当時の天井断熱が高性能グラスウール155mmだったのを、一部の天井部分に100mmの高性能グラスウールの付加断熱をDIYで行い、合計255mmにしました。

    これが、どれだけの効果があったのかはわかりませんが(笑)

    ちなみに、現在も在宅勤務時は屋根裏書斎で過ごしているのですが、このエリアの天井や勾配部分は新築時の高性能グラスウール155mmのままです。真夏の日中は天井からの放射熱を至近距離で浴び続けていますので、155mmの断熱材だけでは心もとないことがよく実感できます。

    特に、小屋裏収納の勾配部分は屋根断熱なので、熱くなった屋根の温度が直接伝わりやすく、この厚みでは厳しいのではないかと感じていました。

    なので、ヤマダホームズが採用している高性能グラスウール155mm厚✕2枚重ねの仕様は、なかなか魅力的です。
    スウェーデンハウスでも屋根断熱300mmだったのですから、ヤマダホームズで同等以上の仕様を取り入れたということで時代の流れを実感します。


    YAMADA HOMES 断熱性能・遮熱性能

    さらに気密施工を標準仕様としたうえで、UA値0.37というのはかなりすごいと思います。

    YAMADA HOMES 断熱性能・遮熱性能
    YAMADA HOMES 断熱性能・遮熱性能

    どことなく、ヤマダホームズは施工品質は大丈夫なのかと勝手な心配がつきまとう気がしますので、施工部分に触れているのも、なかなかツボを押さえていると思いました。

    調べてみると、ヤマダホームズは、省エネ性能に強いホクシンハウスセキホームを子会社化しているので、かなりグループ内にノウハウが蓄積されているのでしょうか。

    あとは、どのくらいの価格帯なのかがきになるところですが、こちらの情報によると30〜40坪台で建てた場合で約75.1万円だそうです。

    タマホーム、クレバリーホーム、ユニバーサルホームあたりが、63.5〜68.4万円台で、桧家住宅が70.6万円で中堅の中でも少し高価格帯のようです。

    桧家住宅といえば、我が家のアコルデと競合になることが多いと聞いているので、こちらの断熱仕様も調べてみました。すると・・・

    屋根断熱で105mmってホントに大丈夫!?

    我が家が2012年当時に検討していたとき、他社の天井断熱グラスウール100mmの仕様を見て、別の工務店から「次世代省エネ条件だと発泡ウレタンの場合160mm必要だけど大丈夫?」と指摘されたことを、とても印象的に記憶しています。

    我が家が住む茅ヶ崎は、現在省エネ基準地域区分で6地域なのですが…

    マグ・イゾベール 省エネ基準地域区分

    桧家住宅の断熱仕様を見ると…

    桧家住宅 高気密・高断熱

    なんと、5〜7地域でアクアフォームLITE 105mmとなっています。

    我が家は、新築時で次世代省エネ基準の0.87W/㎡K相当仕様だったので、UA値0.55W/㎡Kであれば性能面では問題ないのだと思いますが、こんな薄くて大丈夫なんでしょうか?

    ちなみに、我が家を建てたアコルデでは、天井断熱ダルトフォームの160mmです。

    [アコルデ2023年度仕様] 11年前の我が家の標準仕様書と比較してみた

    天井と書いていますが、発泡ウレタン吹付けなので、実際は屋根断熱かもしれません。

    もしかしたら、アクアフォームLITEの性能が高いから薄いのかもと考えて熱伝導率を調べてみました。

    2012年築の我が家のアクアフォーム: 熱伝導率0.034
    2024年10月現在のアクアフォーム: 熱伝導率0.033
    2024年10月現在のアクアフォーム LITE: 熱伝導率0.036
    2024年10月現在のダルトフォーム: 熱伝導率0.034

    数値が高いほど性能が低いので、アクアフォームLITEを薄くして良いとは思えません。

    我が家の天井断熱は、矩計図の断熱性能表を見ると、熱伝導率0.038の高性能グラスウール155mmで熱貫流率0.24となっています。

    この計算方法で、桧家住宅の屋根断熱の熱貫流率を計算してみると….

    1/(0.105/0.036)=0.342

    と、我が家よりかなり性能が低い数値になってしまいます。

    桧家住宅は、我が家が採用した固定階段式の小屋裏収納推しの会社ですが、この仕様だとかなり小屋裏収納での暑さが心配になってしまいました。

    何かこの薄さでも大丈夫な別の理由があるのかもしれませんが、桧家住宅は、以前屋根のアクアフォーム300mm仕様の商品をリリースしていたイメージがあるので、この薄さを標準仕様にしているのは驚きました。

    ところで、冷静に考えると、桧家住宅って、ヤマダホールディングスグループなんですよね。
    もしかして、ヤマダホームズの仕様と差別化を明確にするなどの力学が働いてたりして。

    このように、必ずしも全ての性能が良くなっているとは限らないようなので、これから検討されるかたはよくご注意くださいませ。

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