前回の断熱数値のお話の続きでございます。
住宅に限らず性能を表す数字というのは、何か人を惹きつける魅力がありますよね。
自己満足的には、楽しく好きな世界なのですが、奈良の建売の負債を抱えてしまった影響なのか、実質的で短期的にどのようにバランスの良い成果を出してくれるのかを気にするようになってしまいました(笑)
注文住宅の情報収集を始めると断熱の世界だけでなく、この外壁材を使うと●●万円お得ですよなんて話が山ほど出てくるのですが、いつもホントかなーと疑いながら見てしまいます。
嘘は言ってないんですが、大抵色々条件があるんですよね(苦笑)
ホント、我ながら疑い深くてやな感じなのですが、高断熱仕様にするとお得という話をわが家の価値観に当てはめて考えてみました。
具体的にどのくらい安できるかっちゅう話でんがなまんがな
わが家の電気料金最新状況
まず、アルミサッシ&ペアガラスの省エネ等級4仕様のわが家の最近の電気料金の状況をご紹介します。
昨年の冬は24時間全館エアコンに挑戦したのですが、今年の冬は暖かかったので結局間欠運転で通してしまったのですが、どんな電力使用量でしょう….
やはり、1〜3月の電気料金は昨年より大きく下がっていますね。
4月が上がっているのは、コロナの影響で巣ごもりとなったためですが、意外にあまり増えていません。
それでも平均使用量より大きく下回っているのは、なかなか優秀だと思います。
次は料金のグラフです。
昨年は3ヶ月連続で1.2万円を超えていましたが、今回は超える月はありませんでした。
初年度は、1万円どころから9千円を超える月が一年通して一度もなかったことと比べるとかなり使用量は増えているんですけどねー。
合計してみると、昨年一年間での電気料金は95,362円でした。
という、わが家の状況を踏まえながら、高断熱化でどのようにお得になるのかを見ていきたいと思います。
アルミ樹脂複合の高断熱仕様住宅でも年間約11万円もお得説
年間11万円もお得ってインパクトありますよね。
でも、わが家はまだ年間11万円も光熱費がかかったことがありません(笑)
ジョイホームデザインの高断熱住宅は年間光熱費が約11万円もお得!
ウレタンフォーム断熱材やアルゴンガス入りLOW-Eペアガラスを標準採用した高い断熱性能により、ジョイホームデザインの住宅は年間の光熱費を大幅に抑えることができます。(下記「省エネ基準住宅との性能・光熱費比較」参照)
断熱性を高めることで、お財布にも優しい住まいを実現します。
比較対象になっているのが、グラスウール100mm厚でアルミサッシペアガラス仕様なので、わが家に近い仕様のようですが、年間約30万円近い光熱費となっています。
想定されているのは、どんな暮らしなんでしょう???(汗)
これでは、わが家の状況には参考にならないので、約38%の光熱費が削減されていることを、わが家の95,362円/年間に当てはめてみると….
年間36,237円お得になると考えてもいいのですかね?
単純に割合で計算しても意味がないかもしれませんが、例えば住宅ローン最長35年で換算すると約126万円分お得になると考えられます。
では、わが家の建築費に約126万円の追加で、この会社で建築できたのかと考えると・・・まず無理な気がします。
何年でペイすべきか?の考え方は難しいですが、私の感覚ではコスパ観点だけで魅力を感じる選択肢ではないと思いました。
35年は世の中が変わりすぎますし、自分自身がどうなっているのかも想像付かないので長くても20年以内で投資回収できないと厳しい気がします。そう考えると、年間11万円お得な場合でも220万円が差額の上限となるのですが。
HEAT20のG2グレード化で年間約2.5万円お得説
次はもう少し実感のある説がありました。
暖房や冷房にかかる光熱費をくらべてみよう!
光熱費のうち断熱性能が直接的に影響するのが冷暖房費です。「無断熱の家」と現在の省エネ基準で最高ランク「断熱等性能等級4の家」、それよりもさらに断熱をがんばった「高断熱の家」の3つの断熱の程度で比べてみました。
わが家が、等級4の家なので、高断熱の家との差額は年間2.5万円になります。
等級4の家の冷暖房費が5.2万円ですが、光熱費全体ではなく冷暖房費となっているので、とてもリアリティある数字だと思いました。
先ほどと同じように35年で考えると、2.5万円×35年=87.5万円となるのですが、やはり87.5万円の追加でHEAT20のG2グレードにはできなかったと思います。仮に70年換算でも175万円となるのでできたかもしれませんが、回収期間が長すぎます。
樹脂サッシへの変更で年間10,500円お得説
今度は全体的な高断熱化ではなく、樹脂サッシへの変更でどのくらいコストメリットがあるかという情報がありました。
現在、日本住宅の主流でもあるアルミ(複層ガラス)の窓に比べ、断熱性が高いアルミ樹脂複合窓(複層ガラス)や樹脂窓APWシリーズを使用した場合、設置する地域によって冷暖房費が8~34%ダウンします。断熱性の高い窓にすればローエネかつ経済的な冷暖房のランニングコストが実現するのです。
YKK APのカタログ記事なのですが、この試算例はとてもわかり易いですね。
エアコンの設定温度にごとの違いを示しているので、とっても腑に落ちます。
わが家の場合、冬20度、夏27度の設定に近い(わが家は夏28度設定)の、(わが家は神奈川ですが)東京で見てみると、年間10,500円お得と出ました。
これは、アルミペアガラス&D4玄関ドア(まさにわが家仕様)から、樹脂サッシAPW330+D2玄関ドアに変えた場合の金額です。
10,500円を35年で換算すると、約36万円になります。
かの松尾先生の動画では、アルミ樹脂サッシから樹脂サッシにすると約30万円程度と言われていましたが、アルミサッシからの変更だと、どのくらいアップになったんだろう。(わが家は2012年当時なので今の相場を聞いても意味がないのですが)
わが家の場合は、防火窓にする必要があるので、さらに高くなりそうですが・・・
あと、ローコスト住宅の場合、元々の標準仕様のサッシは大量仕入れで格安価格で入っている可能性も高いので、単純な標準サッシと樹脂サッシの差額だけですまない可能性があります。
過去のネットの書き込みを見ると樹脂サッシ化には70万〜100万円が追加になるという説も見かけるのですが、実体はどうなんでしょうね。
やっぱり、この電気料金で住んでいるわが家の場合はコスパの観点では今の仕様で費用対効果のバランスが良かったのだろうなとあらためて思います。もちろん、高断熱や樹脂サッシでの快適な環境は興味がありますが、これはコスパというより経済的な余裕がある前提での趣味の世界って感じかなぁ。
ひろゆきも「持ち家は損する趣味」って言ってたぐらいですし。確かに(笑)
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コメント
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まっしんはやぶささん、こんにちは!
我が家も準防火で選べる窓の制約があったり、価格が割高だったり、しかし前の家より快適さを肌で感じたい、しかし投資回収の目途が立たない・・・悩ましい問題でした。
趣味ならば損得もないのかもですけど「損する趣味」ってのは言い得て妙ですよね。
快適を求めてついて回るイニシャルもランニングコストも個々の主観に依存するところが大きいでしょうし、正解なき分野なのかも知れませんね。
住宅性能は自分にとって丁度イイな腹落ちの旅なんでしょうか。
しかし、売り手側のこういったプロモーションにおける比較ベースが一般的でなかったり、効果を大きく見せるもんだから、買い手としてはまずは懐疑的に捉えてしまうんですよね笑
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ご返事遅くなりすみません!
いいものだとわかっていても、本当に悩ましいですよね。
断熱性の悪い家でヒートショックで亡くなる人が多い・・・
とか聞かされると、何よりも優先してお金を掛けるべきもののように思いますが、過大な家への投資のために、生活そのものが経済的に死んでしまうことも考えられます。
あと、家に求める価値が断熱や経済性だけではない(あまり性能・数値に興味ない)という意見も、見かけましたし共感できるので、まさに主観なんだと思います。
家に限らない話だと思いますが、経済的な状況は自分にしかわからないので、冷静な判断力が求められるなぁと思いました。
わが家は十分、今のお家で満足しているのですが、売り手と買い手の気持ちの両面で考えるとすごく興味深いなぁと見ています。