唐突ですが、台風19号の上陸で避難した12日(土)の朝のまっしん家の会話です。
ちなみに、私は木金と出張で不在だったため、妻に避難に備えて食糧調達をお願いしていました・・・
まっしん 「避難勧告出たから、避難するで!」
まっしん妻 「えー、なんで〜。大丈夫ちゃう?避難勧告って避難せんでもええんちゃうん?」
まっしん 「いゃ、今回はほんまヤバいで。早めに避難しよ。で、食糧買っといてくれた?」
まっしん妻 「買っといたで、鶏肉。あと、餃子の皮とひき肉も。餃子パーティーやで」
まっしん 「避難するねんで・・・・」
まっしん妻 「いゃゃ〜家におりたい〜」
〜〜中略(避難所にて)〜〜
まっしん妻 「(お腹空いてきた)避難所ってご飯でえへんのん?」
まっしん 「せなや・・・」
〜〜完〜〜
緊張感のない夫婦で申し訳ありません(汗)
助かったのは、本当に運としか言いようがありません。
しかし、さすがに今回は、以前は想像もしなかった災害への備えを考えさせられましたので、少し調べてみました。
上り下りが大変!@Michael StrobelによるPixabayからの画像
家庭でできる浸水対策
まずは、浸水に備えてどんな方法があるのかを調べてみると、平塚市がわかりやすい情報を公開してくれていました。灯台下暗しですね。
やはり、相模川に近くで浸水の可能性が高いからでしょうか。
台風や集中豪雨による浸水被害を最小限に抑えるためには、普段からの備えが大切です。市民の皆さまにも、家庭でできる取組みや情報収集などにより、浸水被害軽減への御協力をお願いします。
この中で興味を持ったのが、止水板の設置と吸水性土のうです。
相模川が氾濫して二階に届くような洪水になると、ひとたまりもありませんが、少しでも家への浸水被害を防ぐための方法として気になります。
ただし、止水板の設置や土のうで浸水を防ごうとすると、そもそも塀などで家が囲まれていないと効果が弱いですね。
国土交通省が公開している水害対策でも、住宅を防水で囲む方法が紹介されています。
水害から自宅を守ることを考える際には、急激に被害内容が増加する「床上浸水」の防止に焦点を合わせることが重要なポイントとなる。過去の水害に関する情報や行政機関が提供している自宅周辺の水害の可能性に関する情報などを…
最近ではオープン外構のお家が多いですが、浸水対策の観点でクローズド外構も見直すべかもしれませんね。
塀で取り囲めるようにするには、建物の配置計画も考慮しなければならないので土地の広さに余裕が必要ですが・・・
高床式住宅なら安心?
洪水が心配になって、ふと思い出したのが大阪の実家の構造です。
いわゆるペンシルハウスと言われる、一階駐車場の三階建建売住宅です。
間口が広く一見大きく見えますが、奥行きが結構狭いです。
一階は鉄筋コンクリート造りで、ガレージとお風呂と洗面があります。冬場はコンクリート独特の底冷えする寒さで、朝の洗面や入浴がかなり億劫でした。
しかし、浴室と洗面まわりもほぼ打ちっぱなし構造だったので、万一浸水しても比較的復旧は早そうです。車は水没しますけどね・・・それでも、二階以上の主要な生活スペースが守られる可能性が高いのは、かなり安心な気がします。
実家がある地域は、あまり大きな洪水の心配はなさそうな地域なのですが、意外にこの建て方は見直されてもよいのかもと思いました。
それにしても、一階がすべて鉄筋コンクリートで、しかもシャッター付きなんて考えてみると建売の仕様としてはとても贅沢ですね。
今で考えると、こんな建て方でしょうか?
この場合は、一階部分というより敷地を嵩上げしている感じなので、厳密には違いますがいかにも相当高く付きそうです。
しかし、このパターンだとどうでしょう?
高基礎の上に木造の壁を建てている構造なので、基礎の高さより浸水すると木造部分が水に浸かることが気になりますが、一階がこのように非住居スペースであれば被害は最小限にできそうです。
もちろん、通常の建て方より費用はかかると思いますが、一階すべてを鉄筋コンクリート造りにするより現実的な気がします。
あと、単純に高基礎にするだけでも床上浸水の確率を下げたり、便利な床下収納が利用できるメリットがあるみたいなので、利便性を兼ねたライトな?対策としても良さそうに思いました。
もっとアグレッシブな方法としては、ピロティ構造という選択肢もあるそうですが、耐震性では不利そうなのと木造では難しそうなのがハードルが高いですね。
浸水しない家も考えられている
家に浸水して大変な被害になるぐらいだったら、台風が来る直前に基礎上の通気口やドアや窓の隙間に、コーキングやエアコンパテなどを詰め込みまくったら浸水防止になったりするんだろうかなどと、密かに妄想していました。あとで、剥がせなくなると困りますけどね・・・
また、エコキュートや樹脂デッキが置かれている部分の通気口には手が届かないところもあるので、実際には完全に塞ぐのは難しいですね。
そもそも、家なんてあちこち水が入ってくるスペースがありそうなので、仮に障害物がなくて塞いだと思っても浸水を防ぐのことはできないでしょうね。
しかし、家そのものを耐水害対応しようという動きがすでにあるようです。
ちょうど、10月頭にこのようなニュースが出ていました。
【相澤冬樹】「ゲリラ豪雨」に代表される水害や洪水の被害から住宅を守ろうと、さまざまな対策を施した「耐水害住宅」が開発され、2日、つくば市の防災科学技術研究所(林春男理事長)の大型降雨実験施設で実証実験が行われた。 住宅を作ったのは、一条工務店(本社・東京、岩田直樹社長)….
記事途中の室内からの映像では、サッシ窓の下から1メートルほどに水位が上がっていても、室内に浸水していない様子が出ています。これは衝撃的ですね。
ただし、室内に足場のような支えが組まれているのが気になります。
浸水を防ぐには窓や壁にかかる水圧も相当かかるのでしょうね。
ちなみに、この実験は家ブロガーさんに人気の高い一条工務店によるものでした。
文中の、
「洪水被害に関してはまず逃げるのが先決だが、水は1日、2日で引く。避難から戻ったとき、家が水害にあっていたら金銭的損害以上に精神的、肉体的に参ってしまう。すぐに暮らせる住宅、災害に耐えて長く住み続けられる住宅が必要になっている」
という言葉は、とても共感してしまいました。
皮肉なことに、このニュースの直後に大きな洪水被害が起こってしまったのですが、益々実際の製品化が待ち望まれそうですね。
災害があってもすぐ再生できるという考え方
ここまでは、どう浸水を防ぐか?という観点で考えてきました。また、一条工務店の耐浸水の家は魅力的ですが、相当高そうで誰でも選べる選択肢としては難しそうに思います。
各地の被害状況を見ていると、そもそも街全体が被害を受けた場合に、仮に自宅だけが無事だったとして、そこで生活を続けられるのだろうかとも考えてしまいます。
自然を前にした為すすべのなさを目の当たりにすると、もちろん命は守りつつ、完全に災害を防ごうとするのではなく、すぐに再生できるようにする考え方もありそうです。
そんな目線で調べてみると、こんな記事を見つけました。
水に浮く家?雨風と共存する、ベトナムの20万円 竹の家プロジェクト。バンブーハウス
ベトナムの住居と聞いて、具体的なイメージを持てる人は少ないかもしれませんね。
ベトナムでは、雨季である夏に頻繁に洪水被害が起こり、そのために家を失う家族も多いのだそう。
この災害になんとか立ち向かえる住居はないかと考案したのが、ベトナムの建築事務所H&P Architects が設計している、バンブー・ハウスというプロジェクトです。
洪水の多いベトナムで、考えられた水の上で浮く住宅だそうです。
しかも、一軒を建てる費用が日本円でわずか15万〜20万円とのこと。
地元民が自分で建てられる仕組みを構築しているのだとか。
これは、素晴らしい考え方ですね。
電気や水道・ガスなどの近代的生活インフラが不可欠で、厳密な区画に切られた日本の住環境ではとても真似が出来ない手法だと思います。しかし、災害が起きても自分たちで再生できるという考え方は、どこか見習える部分がないのかなぁと考えさせられました。
我が家は、すでに家は建ててしまったので、とりあえず一階には貴重品を置かないようにするぐらいができることですかね・・・
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