マイクロガードの外壁はいつ塗り替えるべき? (最後に追記あり)

    お掃除・お手入れ

    去年も同じようなことを書いたのですが、とあるサイディングのメンテナンスに関する意見を見かけて、また考えてしまいました。

    我が家が採用しているサイディングは、ニチハのモエンエクスラード16 Vシリーズです。
    ローコスト住宅では標準的な、14mm釘打ちから16mm金具施工にアップグレードすると、当時は30〜50万程度はオプション費用が追加になる贅沢仕様でした。

    それでも、なんとかこだわって採用したわけですが、かなり満足度の高い選択でした。
    私は、16mmの重厚感や金具施工の堅牢性ばかり気にしていたのですが、一緒にマイクロガードという親水性の雨で汚れが落ちてくれるという素敵な機能が付いてきました。最近では14mmタイプでもほとんどマイクロガードが標準仕様のようですが、当時は確か14mmタイプの一部しかマイクロガード仕様は採用されてなかったように思います。

    我が家と同時期に建てられた近所の建売住宅を見ていると、結構外壁に雨だれが目立って来ているんですよね。
    北側の外壁にびっしり緑の苔が付いている住宅もあります。

    同時期の家ブロガーさんが、こんな雨跡防止の水切り材を、付けられていて我が家もこれを知っていたら・・・と思ったりもしました。
    雨跡防止水切部材

    この左側の窓のような侘び寂びのある雨だれは、なるべく避けたいですよね・・・
    雨跡_雨だれ

    ちょっと羨ましくも思ったものですが、結果的にはマイクロガードの我が家には必要なかったようです。

    ただ、今が大丈夫だからと言っても、今後大丈夫かどうかはメンテナンス次第なんですよね・・・

    我が家の6年目の外壁の様子

    早速ですが、我が家の現在の写真です。5年めの昨年もご紹介しましたので、1年程度では、そんな変化はないはずですが・・・

    まずは、北面の外壁は、こんな感じです。ちょっと雨が降っていたので暗い写真ですみません。
    IMG_6312.jpg
    北面ですが、雨だれも苔もなく、綺麗な状態を保っております。アコルデブロガーのKiseki Kodatenoさんに、「北面は、苔対策のため濃い目の色を選択したのですか?」というような質問をいただいた記憶があるのですが、全く考えにありませんでした(笑)。
    この様子なら、マイクロガード品なら北面の色を気にしなくても良さそうですね。

    北東から見ると、こんな感じです。
    IMG_6314.jpg
    こちらもあまり問題はなさそうです。

    東面から見てみました。
    IMG_6315.jpg
    引き渡し当時の写真と比べると、コーキングのラインは目立つようになっていますが、とくに雨だれは目立たないですね。

    南東からの写真です。
    IMG_6316.jpg
    バルコニーの立ち上がりに検討したエアイン小窓も、雨だれを心配して採用を見送りましたが、この様子なら付けても大丈夫だったかもしれません。

    ちなみに、コーキング部分もこんな感じです。
    IMG_6318.jpg
    昨年とあまり変わってないですね。
    ただ、コーキングは5〜6年が打ち換え時期になる場合もあると見かけたことがあるので、これから急にひび割れなど進行するかもしれません。我が家の場合、特に高耐久のコーキングを採用しているわけではないので、どのくらい持つのかが気になるところです。

    見た目の維持には、結局こまめなメンテナンスが必要?

    コーキングの様子が気になると言いつつ、実際には外壁の塗り替え含めて、15年目ぐらいまで引っ張りたいなぁと思っています。というのも一応Vシリーズは、ニチハのメンテモデルケースでも15年目ぐらいが目安になっているからです。

    ただし、以前書いた通り、クリア塗装で多色塗装の意匠性を活かしたい場合は、8年目ぐらいに塗ったほうがよいみたいなんですよね。15年目まで引っ張る前提だと、現在の多色塗装を塗りつぶす一色塗りになりそうです。

    現在6年目の我が家としては、早めのクリア塗装にすべきか一色塗りで塗替えを先送りにすべきかをあと2年ほどで決断する必要があると考えていたのですが、最近次のような意見を目にしてしまいました・・・

    • サイディングの多色塗装を活かしたいなら、5年目のクリア塗装が良い。
    • 先送りすると、塗装のカケや剥がれが進みクリアでは解消されない。9年目
    • 多色塗装の退色が進む前に早めにクリア塗装したほうが良い。
    • ただし、普通のクリア塗装をするとマイクロガード効果が失われる
    • マイクロガードと同等の親水性塗料もあるがクリア塗装向けは高い
    • マイクロガードなどのコーティング加工済み外壁材は、汚れだけでなく塗料の密着もよくない難付着タイプと言われ、塗装が難しい。出来るけど高い?

    え?えぇ〜???
    クリアは、5年目塗装推奨って!早すぎませんか?

    しかし、ちょっと頷けるところもあるんですよね。
    確かに、外壁をよく見ると、ところどころカケたり、塗装が細かく剥げている部分を見かけるんですが、手が届くところはマメにタッチアップ塗装をしてきました。

    手が届かない高い位置には、もしかしたら、結構痛みが出ているかもしれません。
    なぜ剥げているのかがよくわかりませんが、先日の台風のようにいろんなものが飛んできますので、何かがぶつかって傷になったりするんですかね。
    塗膜の耐久性だけでなく、年数が経過すると様々な物理的要因でも外壁に痛みが出るのだということを実感しました。

    そう考えると、確かに5年目ぐらいの綺麗な時期にクリア塗装して保護しておいたほうが長持ちしそうではあるのですが・・・

    いゃ、いくらなんでもコスパ悪すぎですよね。
    しかも、親水性機能のあるクリアで、難付着に対応した塗装の場合はよりコストが高いということですので、それを5年ごとって、贅沢すぎます。

    あと、マイクロガードで汚れがつきにくい分、塗料も付きにくいとは、そんなメンテナンスへの影響もあるとは新築時には想像できませんでした。(わかってても選んだとは思いますが)

    クリア塗装は、全体の2割の方だけが選ばれるという業者さんの話もありますので、やはりハードルが高い選択肢なのかなぁと、あらためて実感しました。

    うーん。今の外観をとっても気に入っているので、なるべくこのまま楽しみたいのですが、やはり我が家も一色塗りになるのかなぁ。

    我が家のコルモストーン調の場合は、もともと少しタイルを汚したような風合いなので、多少塗装がカケたりしていても、そのままクリアで塗っても目立たない気もしてるんですが、とっても悩ましいところです。

    やっぱり、イエマガでも書きましたが、長い目で見ると一色塗りを想定したサイディング選びがメンテナンス視点ではおすすめですねー。

    [追記:2018年11月10日] これは気になる・・・・

    窯業系サイディングボードを張り替えたような仕上がりの塗り替え工法 | 住宅・不動産ニュース:住宅製品ガイドから:新建ハウジングDIGITAL(新建新聞社)

     建築塗料の総合メーカーであるスズカファイン(三重県四日市市)は、窯業系際ティングボードの塗り替え用に、特殊ローラーを使用して、サディングボードを張り替えたような仕上がりが得られる「ウォールバリア(WB)多彩仕上工法」を提供する。また、同工法向けに、ラジカル制御形水性1液シリコン樹脂系多彩仕上塗料「WBアートSi」を販売する。 「WBアートSi」を用いた塗り替えでは、専用ローラーカバーを用いた多層構造の塗膜と特殊クリヤーによる風合いをもった仕上げが可能。また、ラジカル分子を制御する光安定剤を配合することで、優れた耐候性を発揮する。カラーバリエーションは「2色仕上げ」が25色、「3色仕上げ」が10色。「1色仕上げ」36色もラインアップする。 そのほか、同社は撮影した写真から指先一つで簡単に塗り替えイメージを作成できるiPad専用の簡易建物塗り替えカラーシミュレーションアプリ「i Color Paint」を無料で提供している。 資料請求はこちら。

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