えーと。何度も書きますが、私はアーネストワンの回し者ではありませんよ(笑)。
このシリーズは、今回で最後でございます。
窓枠などに普通は防水テープで、防水・漏水対策をするのですが、ここに専用の防水カバーを用いているようです。
施工品質のばらつきが大きく、このような部品を作成するに至ったようなのですが、大量に低コストで短期間で建て売り業者さんだけに、色々あったのでしょうね。
確かに、注文住宅の他のブログでも防水テープの処置が甘くて、やきもきされている記事も見かけたことがあるので、職人さんの腕や性格にも左右されやすいところなのかもしれません。
建て売り屋さんだから、同じ部品の大量生産でコストが合うのかもしれませんが、注文住宅でも採用されてもいいですよね。
さらに、板金でも同じような考え方で、自社開発の板金パーツを使っているようです。
普通、板金は現場で手作業で作るみたいですが、工場で生産するパーツなので品質が一定化するのだと思います。
この会社は何かと、施工の問題で厳しい指摘を受けていますが、このようなパーツの供給で一定の品質確保の効果があがるのであれば、興味深いです。
いくら建築のコストダウンをして販売で利益を上げても、後々のクレーム対応が頻発するのなら本末転倒ですからねぇ。
お客様向けの安心のためのように書いてはいますが、自己防衛の観点も大きいように思います。
さらに細かい金具でも工夫もみられます。
一見、細かい地味に見える話ですが、コーナーの金物もわざわざ自社開発の金物を使っているのだとか。
でも、こんな金具どこかでみたような気がするんですが、気のせいでしょうか?
うん、確かに右の金具の方が強そうには見えますね。
もうひとつ、柱を結合するために使うナットもオリジナル開発でした。
右側のスリーク座付きナットという金物も、独自に開発されています。
通常は座彫りを深く削るために構造が弱くなってしまうようなのですが、この専用ナットを横から見ると・・・
うん、確かにかなり木材が削られる範囲が最小限にできますね。
これは、かなり良いアイディアではないでしょうか?
ただですねぇ。同じように柱に大きな穴を開けてしまうことを問題視するがゆえに「通し柱」をやめてしまったそうです。
彼ら曰く、通し柱で穴を開けてつなぐよりも、二本の柱を金具でつなぐ方が強度があるという結論に至ったようです。
う〜ん。ほんとかなぁ(汗)
私も、自分で家を建てるまでは通し柱って存在自体知りませんでしたが、さすがに自分の家に通し柱はありません・いりませんと言われたらかなり心配かも。建て売りなので建てている最中を見たことのない施主さんいないことも多いと思いますが、通し柱がなくて柱通しが繋がってないと結構不安なのではと思います。
理屈の上では、正しい結論でもイメージとして安心できないということは多々ありますよね。
実際は、コストダウン要求から「通し柱」を無くせないかって発想があって、後からそれらしい理由付けがなされた可能性も高い気がするけど、どうなんでしょう。
ただ、とりあえず従来の常識にとらわれずにやってみるというのは、大胆で面白いなぁと思いました。
いろんな意味で、侮れない会社だと思いました。
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