売主のキモチと持たざる買い手の憐れ

    奇跡のマイホーム奈良編

    アンケートの回答数が4件になりました!ありがとうございます!10件ぐらいまで集まったら一度ブログで報告しようかなと思います。しかし、届くだろうか・・・

    さて、前回の奈良編の続きでございます。

    「こぉきゅうに見える」が口癖のM社長も参戦して、色々と話を聞いているうちに私もかなりこの物件が良さそうと感じてきていました。
    ここまで、案内を受けて来たややこしい難のあった物件から比べると、近くに電車は通っていませんし、川もそばにありませんので洪水も心配なさそうです。

    さらに三軒分譲していますが、すでに二軒は買い手がついているそうです。

    残り1軒ということで、悩んでいる余裕はなさそうでした。

    「ここが決めどきなのでは?」

    妻(この時点では結婚前でしたが)は、私のそんな考えを察したのか、躊躇する態度を示していました。

    「えぇ〜西向きやで。暑いで〜。もうちょっとゆっくり考えようよ〜」

    私は、この時妻が気にしていた「西向き」の恐ろしさをほとんど理解できていませんでした。

    このタイミングを逃すと、他はまた難ありの物件しか出てこないのではという思いで妻を説得していたように思います。

    そんなやり取りを見ていて、私が本気になったというのを察したのか、ニシオカにM社長と少し交渉してみるといわれました。

    というのも、私たちは手持ちのお金もないのに「頭金がなくても買えるよ」と言われて買う気になりかけてる、無謀なやつらなわけです。

    しかも、当時はマイホーム購入における「頭金」の定義を分かっておらず、とにかく手持ちのお金が全くなくても家が買えるのか?という理解をしていたのですよね。

    ですので、家を買うにあたって、申し込み金や手付金などの現金が必要ということを知らずマンションのモデルルームで大恥をかいてしまいました。

    ニシオカには、あらかじめ手付けに100万円とか言われても無理ですよと話をしていたのですが、「そこはなんとかします」と心強い言葉をもらっていました。
    ただ、最初に10万ぐらいは必要かもしれないので、それぐらいは用意してもらわないといけないかもとのことです。

    10万ぐらいなら、なんとかなりそうな気がしますが、どうやら手付け10万で済むかどうかは売主であるM社長との交渉次第なのだなということを、「M社長と交渉する」という話を聞いて察しました。

    ニシオカとM社長が、上棟直後の建物の中央あたりで土台の上に腰掛けながら、私たちに背中を向けてひそひそ話しをしている光景がいまだに目に浮かびます。

    おそらく、きっとこんな感じの話をしていたはずです(笑)

    社長とニシオカ

    話が終わったあとのM社長は、どこかよそよそしい雰囲気でした。
    私は、ちょうど社会人になって3年を経過したばかりで、住宅ローンが下りるかどうかもきわどいんじゃないかと心配されていたようです。
    どうやら、手付金を値切るのもニシオカの常套手段のようで、「またかい」という感じで難色を示されたようすでした。

    ニシオカの交渉の結果、さすがに10万の手付金は断られたらしく、50万円は入れてくれと言われたとのこと。

    モデルルームで100万までいかないものの、我々にとっての50万はあまりにも大金すぎます。
    やはり、持たざることは、こんなにも惨めなのかと思い知らされました。

    この物件は、きっぱり諦めるしかないのでしょうか?
    しかし、ニシオカは、まだ諦めてはいないようです。一体どうするというのでしょう・・・

    続きます。

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