比較的土地の安い奈良で購入した建売に付いていたのは、駐車場一台分でした。
土地が23坪程度だったので、一台確保するのがまぁ限界だったわけですが、車がない生活はあまり考えられない奈良でも一台の駐車場でなんとかやっていけました。
なので、茅ヶ崎に来た時に住んだ借り家も、駐車場は一台だけでしたが、特に違和感がありませんでした。
むしろ、土地の高い茅ヶ崎でも、車を持てる生活を確保できたことに安堵したぐらいです。
茅ヶ崎の借家への車の出し入れが大丈夫かどうか事前にシミュレーションした当時の図面です。
このように、ギリギリ一台分置ける状態でしたが、奈良の建売よりもかなり余裕を持って停められたので助かりました。
首都圏では車を持たない人も多いというイメージが強かったですからね。
車がある暮らしに一度慣れきってしまうと、車を手放すというのはかなり抵抗があります。
いっつも、うちの駐車場なんでガラガラなん
このように私の場合、一台分の駐車場を確保しているだけでも、とっても贅沢と感じる感覚なのですが、最近の近辺の建売を見ていると、駐車場が二台分あることをアピールしている物件が多い気がします。
確か、不動産屋にも二台分の駐車場がないと売れにくいと聞いたように記憶もあります。
カーシェアリングの影響で、車離れが叫ばれている中で、駐車場は減っても良さそうな気もしますが、実需として本当に駐車場が使われているのか気になります。
しかし、シェアリングするのは車自体だけではなかったんですね。
大げさですが、この動きがマイホームのプランニングの考え方にも影響が出てくるかもと思ったことを書いてみたいと思います。
かく言う我が家も一台か二台でとても悩んだ
我が家は、幸い40坪もの土地に恵まれたので、駐車場の配置に悩んだというのは、これまた贅沢な話だと思います。たぶん、樹脂デッキを小さくすれば、三台は置けるスペースを取れたと思います。
しかし、やはり広い庭とデッキを確保することに憧れがあったことと、経済的にも自動車二台持ちの生活は考えにくかったため、駐車場スペースは一台だけになりました。
ただし、妻がとても心配をしていたのが、子供が独立してから帰省して来たときの駐車スペースです。
駐車場がないために、子供が帰省してくれなくなったらどうしようとかいう気持ちもあったのかも。
そこで当初注目したのが、枕木を芝生の庭に敷いておくことで、普段は庭として違和感なく使いながら、臨時駐車場として使えるようにする方法でした。最初は、DIYで枕木を敷く方向で考えていたのですが、外構業者さんにも、実際に色々プランニングをしてもらいました。結果的には予想以上に金額がかさむので断念したのですが・・・
とはいえ、芝生の庭スペースは仮設の目隠しフェンスさえ外せば、駐車場一台分は入れられますので、将来本当に枕木を敷くか、いっその事コンクリートで舗装してしまうことも考えらるようにはなっています。
ちなみに、ある外構業者さんは、あくまで一台分は枕木で臨時駐車場にと明確に伝えたのですが、デザイン性重視で完全オープン外構スタイルで、二台置き前提の超自由なプランを出してくれました。
非常にカッコいいのですが、とっても高かったのと、庭スペースとして使いにくいのと、オープンすぎて困るため採用できませんでしたが・・・(汗)
左と中央が、その駐車場二台置きプランで、右端が、最終採用プランの図面でございます。
ネットで予約も支払いも完了で、一日中出し入れ可能でしかも安いakippaってなんだ?
さて、ようやく本題です。昨年末に甥っ子が茅ヶ崎まで遊びに来たので、車で鎌倉まで行こうとなったのですが、頭が痛いのが駐車場問題です。以前、親と鎌倉に車で行って、駐車場確保にとても苦労した上、料金の高さに閉口しました。そもそも、車で鎌倉に行こうというのが間違いという声が聞こえて来そうですが(苦笑)。そこで、駐車場事情をググっていて見つけたのがakippaというサービスです。
この時は、完全に利用者目線で見ていたのですが、まずは嬉しかったのが一日中利用しても864円と格安の駐車場が徒歩圏内に見つかったことです。鶴岡八幡宮に20分程度の距離でしたが、観光も兼ねての散歩と思えば全く問題ありません。
しかも、ネットでオンライン決済が完結しており、利用した駐車場はこの金額で終日何度も出し入れが可能な条件でした。
以前、親を案内するために鎌倉近郊の上限なし駐車場に停めたときには、時間を気にして落ち着かなかった思い出があるので、とても助かりました。
と、これだけだと、単なる便利サービスのご紹介なのですが、後でよく見ると、結構家づくりにも影響をもたらしそうな可能性を感じるんです。
自宅の駐車場一台から貸せる/借りられる
我が家が利用した駐車場は、住宅地によくある月極駐車場そのものでした。タイムズのように車止めのロック板で、固定されるわけでもなく、勝手に人様の駐車場に侵入して、黙って停めているような、本当にここに停めていいのと心配になったのですが、実際は何の問題もありませんでした。
このakippaというサービスは、駐車場のオーナーと利用者を仲介する仕組みを提供しています。
我が家が利用した料金はかなり安いと感じたのですが、駐車場のオーナーは、ユーザーが利用した料金から、消費税込の50%を報酬として受け取ることになっているようです(2019年3月17日現在)。結構、akippaが持っていくんだなぁと思いますが、オーナーとしては駐車場を遊ばせておくぐらいなら、お金になる方がメリットがあるんでしょうね。
そして、この「駐車場のオーナー」なんですが、必ずしも何台も停められる大きな駐車場の持ち主だけが対象ではないんですよ。これが。
akippaのホームページを見ていて、最初ビックリしたのが、このような画像です。
えっ?普通の家やん!(笑) そんなんありなん???
そうなんです。akippaでは自宅の駐車場を一台分単位で貸出が出来るんです。
茅ヶ崎でも探してみると、このような物件が見つかりました。
おぉ!まさに枕木駐車場です。
こんなおしゃれなこだわりの駐車場まで、貸し出してしまうんですね。
確かに、私も奈良に住んでいた頃、車通勤だったので平日の日中は駐車場が、まさに「あきっぱ」でした。
当時は、子供が小さかったので、庭代わりの遊び場にしたり、洗濯物干し場などで活用していたようですが、出勤中で遊んでいる駐車場があるお家はたくさんあるように思います。
akippaでは、貸したい曜日や時間を細かく設定できるので無理なく空き時間だけ貸し出すことが出来るようです。
うーん。このサービスを思いついて、実際にサービスに仕立て上げたakippaはすごいですね・・・
このサービスが、もっと知名度が上がって広がってくれると、家のプランニングの考え方もずいぶん変わりそうな気がするんです。
akippa(のような駐車場シェアリング)が普及すると何が変わる?
akippaはまだまだ始まったばかりで、今後広がるかどうかわかりませんが、akippaに限らず駐車場シェアリングという文化が浸透するかどうかという視点で期待して、ちょっと妄想してみました。
急な来客でも対応できる
今の所、まだ子供が独立していないので、帰省してくれるかどうかの心配は少し先になりますが、たまに困るのがちょっとした来客のときです。そんなに、頻繁に来客を迎える機会はないのですが、自宅の工事など、業者さんが来られるときの駐車場の確保に悩むことがあります。
以前は、周囲に短時間なら路駐できそうなスペースがあったのですが、建売が分譲して以来、その余裕もなくなりました。
なので、来客を迎える時は、我が家の車をあらかじめ有料駐車場に停めて置こうと探すのですが、意外に周囲にないのです。駅前や商業地区近くであれば、Timesなどもよく見かけると思いますが、住宅街だと一時置きの駐車場はニーズがないためか、なかなかありません。
でも、近くの月極駐車場や戸建ての駐車場でも空いているところは、たくさんあるんですよね。
これらの空き駐車場がakippaでシェアされるのであれば、住宅街での駐車場事情がかなり変わるような気がします。
自宅の駐車場が一台でも心配なくなる
ということはですよ、急な来客のことを考えて駐車場を多めに自宅で確保しておく必然性が少なくなるかも。我が家のように一台だけの駐車場で庭に割り当てるなど、最小限のスペースを有効活用することが出来るような気がします。
我が家の選択が、とても有利に働く気がするので、是非普及してもらいたいものです(笑)
駐車場の配置設計が変わるかも
akippaで自宅の駐車場を見ず知らずの人に貸すことを考えると、できればあまり利用者とお互いに顔をあわせないような配置にしておいたほうが良いかもしれません。
偶然ですが、我が家の場合、建物と離れており、外構フェンスの外側なので非常に理想的な配置かも。
今の所、日中ほとんど車が停まっているので、akippaに貸し出す空き時間がありませんが・・・・
あるとしたら、年数回の帰省の時期とかですかね。
ただ、ピンポイントすぎて明らかに不在であることが明確なので、防犯上問題がある気がしますが。
地域限定のシェアリングなども安心かも
Fujisawa SSTのような、最新のニュータウンの場合、来客用の有償駐車場があると聞きますが、台数が不足がちと聞きます。あれだけの分譲数に対して、数台しか共有駐車場がないようですから、不足するのは仕方ないでしょうね。しかし、akippaのようなご家庭同士のシェアリングだと、もう少し許容量が広がるような気がします。
そこで、akippaのように不特定多数の利用者に開放する形ではなく、ニュータウンの中だけでシェアリングするという方法もニーズがあるのではないでしょうか。
見知らぬ人が、入ってきて風紀が乱れる心配や、自宅の写真が広く公開されることに抵抗がある方には、クローズドなサービスのほうが安心かもしれません。
分譲時にあらかじめ、駐車場シェアリングへの登録を賛同してもらうことを前提に企画しておけば、仕組みに賛同して理解がある方が入居してくれそうですしね。
この前提であれば、それぞれの家に必要な駐車場は最低限にしておいて、お庭やウッドデッキなどエクステリアのスペースに有効に割り当てたプランニングを出来る可能性が、限られたスペースでも広がるような気がします。
もちろん常設で二台分が必要なご自宅もあると思いますが、いつか必要がなくなったときにシェアリング出来るとあらかじめ分かっているのも安心になりますよね。
まとめ
ということで、後半は少し妄想が暴走してしまいましたが、いかがでしょうか?
とりあえずは、子供が独立するまでに、自宅の周りにakippaの登録駐車スペースが増えることを祈っています(笑)
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