かのアップル経営者のスティーブジョブスが、iPhoneの試作機を水没させて「泡が出るということは、隙間がある」=まだ、小型化できるはずということを技術者に言ったという逸話があります。実際はデマらしいのですが、コンピュータのソフトウェアの高速化や省電力化に励むエンジニアは、これに近い感覚で無駄を省く努力をしているので、ジョブスがいい出しても不思議じゃないなぁと思います。ありえそうだから、広まった話なんでしょうね。
我が家は、階段下を活用した洗面脱衣室のおかげで、一階には廊下を全くなくして18帖LDKと6帖和室を実現できたわけですが、この間取りが完成した時点でスペースを究極に追い込んだ設計が出来たと思っていました。
しかし、空想上のジョブスに言わせると、まだ我が家の間取りにも追い込み足りないスペースが残っていそうなことに気が付きました。
まだまだ甘かったなぁと思わざるを得ませんが、これはさすがに生活してみないとまず気が付かなかったところです。
家を水没させるわけにはいきませんが、一体どこにそんなスキマがあったのか・・・を見ていきましょう。
有効幅は尺モジュールが78cm、メーターモジュールが87cm
今回の記事は、モデルハウスまわりをしていた頃に、メーターモジュールに憧れたなぁと振り返っていて、考えていたことを思い出した内容です。
タイトルの通り、我が家の採用した尺モジュールに対して、約9cm前後廊下や階段の幅などがメーターモジュールのほうが広くなります。尺モジュールの91cmに対して、メーターモジュールの100cmと、モジュールのサイズ自身が9cm違うのですから、単純計算でもそうなりますよね。
この9cmのゆとりは、体感としてかなり大きいです。
親戚の大手ハウスメーカーの家のトイレがゆったり広く感じたのもそのせいだと思います。
ただし、我が家のように限られた床面積と予算では、尺モジュールのほうが効率的という判断で、「ゆったり感」という贅沢で感覚的な満足を望むのは諦めました。
ところが、ことトイレに関しては「ゆったり感」意外に有効スペースに意味があることを住んでから気が付くことになります。
トイレの両脇が狭いと姿勢が辛い
そうなんです。特にトイレの両脇の床や後ろ側に手を伸ばして掃除するときがキツイんです。
これは、一体型やタンクレストイレだったりすると問題ないのかもしれませんが、我が家のトイレの場合、少々四苦八苦します。
正直、もう少し左右のスペースが欲しいところなのですが、なぜか一階のほうが少し楽なんですよね・・・
【Web内覧会】トイレとタオルハンガー [おっ!引き渡し その7] – Web内覧会 引き渡し
かれこれ第七弾の引き渡しフォトレポになりました。さすがに、飽きましたよね(汗)もうちょっとだけお付き合い下さいませm(_ _)mこちらが、我が家の一階トイレでございます。妻は、このクロスの柄がかなり気に入ってたようです。良かった(^^)当初、自分の設計では奥行き1365mmの設計だったのですが、岡本社長の提案のおかげで、1820mmの広々トイレになりました♪換気扇と窓の写真です。この窓は、今になってみるともう少し高い位置に…
実は、一階のトイレは向かって右側が8cmも広かった!
えっ?なぜ?8cmって、尺モジュールとメーターモジュールの9cmの差に迫る違いですよね。しかも片側だけで8cmって・・・!
では、その様子を写真で見てみましょう。
まず、2階のトイレなのですが、このように便器から壁までの間が約23.5cmとなっています。
続いて、1階のトイレは、なんと壁まで約31.5cmもあるんです!
スケール感がわかりにくい写真ですが、同じクッションフロアなのでフローリング柄の幅を見てもらえると、明らかに広いのがわかると思います。
この写真を見れば、一目瞭然ですが、引戸を採用したことによって広くなってるんですね。
引戸の控えのために、この部分の壁は通常より薄くなっているので、引戸を閉めているとこんなに広くなるんです。
実際の有効スベースは約85cm
では、引戸を採用したトイレの横幅有効スベースは、78cm+8cmで86cmあるの?と思うのですが、そう単純ではないようです。
まず、引戸を採用していない二階のトイレの有効スペースを測ってみたところ・・・
やはり、78cmと尺モジュールのセオリー通りの寸法のようです。
一方で、一階のトイレを測ってみると・・・
ちょっとメジャーが斜めでアバウトですが…(汗)
約85cmと、約7cm差となりました。実際には、引戸の採用によって有効スペースが広がったのは7cmのようです。
しかし、これでも結構な違いですよね。
計算が合わない謎。二階のほうがなぜか左側が1cm狭い
右側が8cm広いのに全体では7cmしか広くないということは、左側の寸法が一階のほうが1cm狭ければ辻褄が合います。しかし、実際に測ってみると、なぜか逆の結果になりました。
二階のトイレは、左側が22.5cm、右側が23.5cmなのに対して・・・
一階のトイレは、左側が23.5cm、右側が31.5cmなんです。
ということは、二階に対して一階は9cmの広さがあるという計算になってしまうんですよね。
もうわけがわかりません(苦笑)。
おそらく、トイレの脚部分は曲線になっていたり、メジャーの図り方が傾いていたりするので、私の測り方がいい加減ということなのでしょう。ということで、数字の辻褄が合わない部分は、どうぞご了承願います。
もう片方の壁で、少なくとももう7cmは増やせるのでは?
我が家の一階のほとんどの壁には、W筋交いが入っています。構造用合板を貼りながらもW筋交いをこんなにしっかりアコルデが入れてくれたので、かなり関心感があるのですが、考えてみるとグラスウールだったら、相当断熱施工が大変だったでしょうね・・・(我が家はアクアフォーム吹付けです)。
外壁面だけでなく、室内壁にもW筋交いがあちこちに入っているのですが、よくよく図面を見るとトイレと隣の浴室を隔てる壁には筋交いが入っていないんです。実は、途中図面ではW筋交いが計画されていたのですが、最終図面ではなくなっていたのです。
ということは・・・・!!
この壁って、引戸側と同じように薄壁に出来るんではないでしょうか?
片側薄壁で二階と比べて7cm広くなったわけですから、両側を薄壁にすると計算上は14cm広がることになります。
トイレは長時間いるわけではありませんし、ユニットバス側の壁が薄くなっても、あまり気にならないのではと思います。
ただ、埋め込みタイプのトイレ収納は薄くなった壁に収まらなくなるかもしれませんが。。。
あぁ、これに気がついていたら、やってみたかったなぁ(笑)
ちなみに二階は、壁に片筋交いがあるのでこの方法は難しいですね。ただし、トイレの位置的に吹き抜けを少し狭くすると幅を広くすることは出来たかもしれません。
うーん。まだまだですね。
我が家の間取りは、全体のサイズを変えずとも詰められる余地がまだまだありそうな気がしてきました。
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