築11年目でドアノブの塗装が剥げた問題の続きです。
今回は、重い腰を上げてドアノブ塗装にチャレンジした様子をご紹介します。
我が家のドアノブの外し方
前回ドアノブの外し方にあたりを付けたところまで書きましたが、やはり簡単に外すことができました。
まず、表示錠の側面の溝に傷つけないよう布を当てて、マイナスドライバーを差し込みます。
溝が小さいので精密ドライバーを使いました。
少しマイナスドライバーをゆっくりひねると、このようにカバーが浮いて外すことが出来ました。
カバーを外すとこんな状態。
これは、二階トイレのドアの写真ですが、以前紹介した一階同様に、シミのような汚れが目立ちます。以前と同じようにカビキラーで対処しようとしたところ、思わぬ悲劇に遭遇したのですが、それはまたあらためてご紹介します。
表示錠部分は、ビスを回すとこんな感じで外すことができました。
この部分は塗装する必要はないのですが、裏側に塗装対象のノブがあるので、外す必要があります。
ドアノブ部分は、側面のイモネジを緩めると簡単に抜けます。
抜いた後にカバーを外すと、こんなパーツが付いていました。
この裏にも塗装が必要な部品があるのでビスを回して外します。
ちなみに、ドアノブを外してしまうと、ドアのラッチを引っ込める操作が出来なくなって、ドアが開けられなくなります。
塗装中や乾燥を待つ間、しばらくドアノブなしで生活しなければならないため、ストライク側を養生テープで塞いでおきます。
これで、ラッチがストライクに引っ掛からなくなるので、ドアは押すか引くだけで開け閉めできます。
間違いだらけの塗装の準備
今回は、LIXILの純正カラーにこだわらず汎用のシルバーカラーをホームセンターで選びました。
油性のシルバーに水性のクリアカラーを意図的に選んだのですが、よくよく調べると油性に水性の重ね塗りは推奨されないそうです。油を水が弾くように密着しないとのこと。
ちょっと考えればわかるはずですが、昔のプラモデルを塗装したときに、下塗りを溶かさない上塗り塗料を選んだほうが良い(当時はラッカーの上にエナメル上乗り)と覚えたイメージがあったのですが、水性とエナメルでは違うんですかね。
油性の上に、水性を塗る場合はペーパーがけすると良いそうですが、そんな面倒なことはしたくないです。
ミッチャクロンは、定番のプライマーですね。
続いて塗装する部品を塗装しやすくセッティングします。
前回同様に表示錠を回しながら塗装できるようにダンボールで固定しました。
表示錠のつまみ部分は回しながらとそうできるように出来なかったのですが、このまま塗装します。
塗料の足付けのためペーパーがけを長男次男に頼んだのですが、傷だらけになりました(苦笑)
渡したペーパーがあらかったことや作業のポイントをうまく伝えられなかった自分に問題があるので、仕方ありません。
表示錠は、前回同様プロペラのように回しながら塗装できます。
ネジも前回同様塗装するつもりです。
ドアノブ根本の輪っか上のカバー部品は、そのままダンボールに置いて塗装すると、塗装面がダンボール部分と繋がってしまう心配があるので、ちょっと浮かすように置いてます。
こんな感じです。
意外にこのような準備が面倒です。結構雑ですけどね。
引き戸の取っ手は両面テープで、風が吹いて転がらないよう固定しています。
我が家の庭はいつも結構な風が吹いているので、こんな軽い部品は簡単に吹き飛ばされてしまうでしょう。塗装中の部品が転がると無惨な状態になりますからね。
ドアのハンドルは吊り下げ
ドアのハンドルは、折りたたみの物干しにぶら下げます。
置きようがなく、いろんな方向から塗装が必要なので、これが一番と思いました。
これも新聞での養生が大変。
こんな感じで準備が出来ましたが、ここまでくるのがおっくうなんですよね。
塗ってみた
脱脂は面倒だったのでアルコールのウェットティッシュで拭いたあとに、ミッチャクロン→油性シルバー→水性クリアの順番で吹付けました。ウェットティッシュの脱脂の効果は不明です。
遠目に見ると結構綺麗に見えますが、ペーパーがけの跡がしっかり残っています。
引き戸の取っ手はこんな感じ。
同じくペーパーがけの跡が残るのは、下地の問題で仕方ないとはいえ、色ムラがなかなかなくならない気がして、何回も吹き付けていました。色の問題と思っていたのですが、微妙な下地の乱れが原因だったのかもしれません。
やはり、下地処理は重要なんだと痛感しました。
こんな感じで、すっかりダンボールもシルバーに染まっているので、相当吹付けました。
よく見ると、ホコリが乗ってしまったところがあるのですが、乾燥した冬に屋外で作業をする限り、仕方ないですかね。
前回の仕上がりのほうが、上手な出来でした。
ハンドルを塗装した後がこんな感じ。
意外に様々な方向から塗装するのがなかなか難しいです。
紐で吊るしているので、スプレーを受けてくるくる回るのも困ります。
あまり近づけると、塗装が集中しすぎて垂れる原因になるので、適度な距離からスプレーするのですが、かなり塗料の無駄も多いと思います。
下から塗るのが一番やりにくく、吹付けの頻度も少ないので、塗膜が薄い可能性が高そうです。
ダンボールのような下地があると、塗装が吹き付けられている実感があるのですが、空中に吹き付けている感じで、本当に塗料が乗っているのか当初不安でした。
つい、スプレーを近づけて吹き付けると一部に片寄って乗った塗料があやうく垂れかねない厚みになったので、あせりや油断は禁物です。
クリア塗料を追加購入
シルバーの塗料一本では、足らなくなったので、ホームセンターに追加購入に行ったついでに、新たなウレタンクリア塗料を買ってしまいました。
前回の塗料がすぐに剥げてしまったことを教訓に、今回はクリア塗装をすることにしました。
そこで、塗膜の強そうなシリコンのクリア塗料を選んだのですが、よく見るとアクリルシリコンと書かれているのが気になっていました。
塗装の合間に、よく調べてみるとシリコン塗料とアクリルシリコン塗料は別物で、市販で購入できるクリア塗料では、2液式のウレタンクリアーが最も耐久性の強いもののようです。
気になってはいたものの、価格が段違いに高いので避けていたのですが、今回も不十分な結果でまた塗り直しになるぐらいなら、悔いのないようにと思い買い足したのが左の2液タイプのウレタンクリアです。
1月頭の真冬なので、塗料がよく出るようお湯に漬け込みます。
この二液ウレタンクリアは、下に付いてるピンを硬いコンクリートなどで押し込むことで二液が混ざります。なので、混ざった後は、使い切ることになります。
写真で見ても良くわかりませんが、ウレタンクリアを吹き付けた後は、濡れたようなクリアの塗膜が一層分厚くなったように見えます。
一旦、アクリルシリコンのクリアを吹いた後だったりするので、良くわからない重ね塗り状態なんですけどね。
違う角度で。
ドアノブについては、我ながらなかなか綺麗に塗れている気がします。
その他の部品も、無事一通り塗装が出来ました。
引き戸の引手に関しては、足付けのヤスリがけの跡とホコリがところどころ見られて、ちょっと残念です。
これらの部品は、塗り重ねることで、あまり下地の荒れは気にならない程度になりました。
よく見るとわかりますけどね。
次回は、実際に取り付けた様子をご紹介します。
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