[民法235条?]我が家が丸見えの窓を目隠ししてもらえる可能性は時間との戦い

    隣の建売

    隣の建売のお話の続きです。

    一大事!窓を開ければ寝室が丸見え! – 隣の建売

    隣の建売のお話の続きです。前回は、隣の間取りと配置計画がわかったので、綿密にシミュレーションしていたつもりですが、正直我が家の日当たりの影響ばかりを気にしていました。基礎工事が終わったその後、足場設置と上棟までは、あっという間でした。やはり、上棟まで進むと現実感と圧迫感は半端ないです。まぁ、仕方ないねと思いながら、ある朝起きぬけに寝室のカーテンを開けました。いつも、窓から光を入れて外の様子を眺める…

    前回は、寝室の窓の目の前に、思いもよらなかった位置に、お隣の窓が現れたことを書きました。

    この日は、朝から気持ちがざわつき一日中もやもやしていた記憶があります。

    過去のブログコメントがヒントに

    この状況を見てふと、過去の記事に一つコメントをいただいたことを思い出します。

    [とうとう]家が建つ、あぁ家が建つ、僕の土地ではないけれど[この日が・・・] – 隣の建売

    我が家は、低予算ながら奇跡的に東南の角地に巡り合ったことで、とても日当たりのよい家を建てることができました。さらに、西側の土地が広大な空き地だったために、まるで三方角地のような立地でとても開放感があって、ほとんどお隣さんを意識せずに暮らしています。更地のいぃ土地だった頃の写真を見てみますと・・・このように左手に大きな空き地があるのがわかると思います。地鎮祭の時にも祭壇の向こう側に・・・こちらの土地…

    内容は、自宅の南側に建築中のお家の窓に目隠しをして欲しいとお考えでお悩みとのことでした。
    この時、境界から1m未満に他人の宅地を見通すことの出来る窓を設置する場合に、目隠しを付けなければならないと取り決めた民法235条の存在を初めて知ります。

    隣地とのプライバシー問題と目隠し(民法235条)

    隣地とのプライバシー問題と目隠し(民法235条)マンションでは、隣や上下階と音の問題などについてトラブルになることが多いですが、一戸建てでも意外と隣地とトラブルになることがあります。たとえば、境界や越境に関することであったり、外壁と境界線の距離(50cm)の問題であったりです…

    近接建物に対する「目隠し」設置請求の条件 | 公益財団法人不動産流通推進センター(旧 不動産流通近代化センター)

    近接建物に対する「目隠し」設置請求の条件 隣地に建築中の家は、境界線から約60cmしか離れていない。そのため、その家の窓から自分の家の居間や居室がのぞかれる。どのような対応ができるか。このたび、以前に当社の媒介により土地を購入した人から、次のような申し入れがなされた。1.自分はすでに家を建てて住んでいるが、隣りの人も最近、家を建て始めた….

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    第235条
    境界線から1メートル未満の距離において他人の宅地を見通すことのできる窓又は縁側(ベランダを含む。次項において同じ。)を設ける者は、目隠しを付けなければならない。
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    こんな決まりがあったんですね・・・

    規定と慣習のどっちが強いの?

    コメントをもらった際には、まったく自分ごとと思っていなかったのですが・・・・
    隣の家との配置関係2F _1メートル以内
    確認すると、我が家の寝室から見える隣の窓は、確かに境界線から1m未満の設置と言えます。

    この位置から考えて、寝室だけでなく、我が家の宅地を見通すことが出来ると言えるのでは!?

    しかし、一方で、民法236条では
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    第236条(境界線付近の建築に関する慣習)
    前2条の規定と異なる慣習があるときは、その慣習に従う。
    ===========================================
    と、必ずしも強制的とも言えない内容が書いてあります。

    地域の慣習と言われても、ちょっとわからないですよね・・・・
    建売業者が自信をもって、この配置で建てているのですから、慣習上は全く問題なく目隠しもなくて問題ないという認識かもしれませんし・・・

    果たして買い手が決まる前に決着できるのか?

    仮に、この第235条を主張できるとしても・・・・

    • 建築中とはいえ既に売り出されている。早々に買主が決まる恐れがある(まさか、もう決まっている?)
    • 該当の物件は、我が家に向く面含めて三方角地相当の開放感と陽当たりでアピールして売り出している可能性が高い。
    • 買主が決まった後に主張すると揉める可能性が高い。
    • できれば、買主が決まる前に決着を付けたい。
    • しかし、パワービルダーの社名はわかっているものの、どの営業所が担当なのかがわからない。
    • あたりを付けて連絡して外れだった場合に、取り次ぎを待つ時間のロスが大きそう。
    • 電話で最初に出る担当者の対応が万一遅い場合のリスク。
    • そうこうしている間に、買主が決まる。
    • 目隠しを付けてもらえても買主と険悪なムードに(ずっとお隣さんとして住まなければならないのに)

    という懸念があります。

    とにかく、あっという間に建てて売ってしまうパワービルダーの物件です。
    ボヤボヤと悩んでいる余裕はありません。

    ここは、迅速かつ確実かつ相手と意思疎通できる方法を取る必要がありました。

    さらに、つづきます。

    時間との戦い

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