業者都合に合わせてコストダウン:ガス編

    コストダウン

    コストダウンシリーズの続きです。

    前回は、家の角を考慮してコストダウンする方法のお話でした。

    家の角でコストダウン – コストダウン

    コストダウンシリーズの続きです。前回は、屋根の形状でコストダウンを考えるお話を書いてみました。この中で、屋根の掛け方によって、外壁の面積が大きく変わりコストにも影響することに触れましたが、今回も外壁に繋がりのあるお話でございます。注文住宅による家づくりに取り組むまで、住宅の形状がコストに大きく関係するなんて、恥ずかしながら….

    自分から書いておいてなんですが、家の角を最小限にすることにこだわりすぎると、間取りと外観の制限が厳しくなりすぎますね。家の角の数が気になって、間取りや外観に満足できるプランがなかなか出来ないということにならないよう、軽い豆知識程度にしておいてください(汗)

    アコルデのように、角の数が建築価格に影響がないというビルダーもあるかもしれませんので、契約前にルールを確認しておくと安心ですね。
    確認

    さて、今回は、業者さんに都合のよい条件をあえてのむことで、コストダウンする方法を考えてみました。
    いくつかご紹介するつもりだったのですが、長くなったので、今回は「ガス編」としています。

    なぜ、プロパンガスなら建築費が安くなる?

    コストダウンにも色々な意味があると思いますが、この方法はあくまで、初期費用におけるコストダウン方法です。

    我が家が、なんとか初期費用として建築費を少しでも下げたいと考えていた時に、とある工務店から次のようなことを言われました。

    「プロパンガスなら、かなりお安くできますよ」

    細かな説明はありませんでしたが、私はその意味がすぐに理解できました。
    その意味というのは、建築時にプロパンガス業者の負担で、ガス配管や給湯器を付けてくれるということなのだと思います。プロパンガス業者は、無料で機器と配管を提供する代わりに、その後、独占的にプロパンガスを言い値で供給できるメリットがあります。
    給湯器

    無料と言っても、プロパンガス業者からの無償レンタル提供ということになっているようで、結構な問題になっているようです。

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    「プロパンガス料金を安くしようと、ガス会社を変えようとしたら、高額な違約金を請求された!」 「ガス会社変更に伴…

    我が家の奈良の家の給湯器とガス管は、ガス会社のものだった?

    なぜ私が、このしくみをすぐわかったかというと、奈良の建売がまさにその状態だったからなんです。
    しかし、建売を買った時点では、全く説明も契約書への記載もなかったんですよね。
    まさか、購入した建物価格の中に、給湯器とガス配管料金が含まれておらず、その所有権も自分のものではないとは夢にも思いませんでした。

    ある時、我が家に別の格安プロパンガス業者がセールスに来て、この事実を初めて知りました。
    我が家の隣が、実際に切り替えしようとすると、元の業者が、給湯器とガス配管の料金を返せと乗り込んで来たそうです。お隣のご主人は、契約書に記述もなく、重要事項説明にもなかった話なので、憤慨し、そんなに言うなら「床に潜って配管持っていけ」と、蹴散らしたらしいのです。この話を聞いて、我が家は結局切り替えを断念しました(苦笑)

    当時、「だから少しでも安く見せたい建売はプロパンガスが多いのか」と納得していたのですが、工務店にプロパンなら安く建てられると言われて思い出しました。

    ↓プロパンガス会社にロックオンされているのも知らずに浮かれている写真の記事がこちらです。

    20年前の奈良の家の写真を発掘[その2] – 奇跡のマイホーム奈良編

    前回、ご紹介した奈良の家の写真の続きです。今回で発掘したのは全てになります。早速ですが、外壁の板張りの様子が残っていました。あらためて見ると、随分手間がかかってたんですねぇ。構造用合板を面で貼っていくのと比べるとかなり時間が掛かりそうです。この後、防水シートを貼って、ラス網〜モルタル〜吹付け塗装だった訳なので、建売とはいえ建物の価格が高かったのもうなずけます。奈良の家の建物相当金額と、今の家を比較…

    比較検討と契約書が肝心

    このように書くと、いくらコストダウンと言っても悪徳プロパンガス業者の手口に乗っかるだけで、危険すぎると思われるかもしれません。しかし、しっかり交渉すれば、かしこく利用できる可能性があると思っています。

    というのも、私自身、実際に次のような経験があったからです。

    現在、奈良の建売は賃貸として住んでいただいているのですが、約9年前ほどに給湯器が調子が悪いと連絡がありました。
    既に、新築当初のプロパンガス業者に縛られる言われがないほど、年数が経過しているので、良い機会なので他のプロパンガス業者にも相談してみようと思いました。新規取引なら、給湯器を特別価格で入れてくれるのではと思ったわけです。

    本来、賃借人の方を待たせてしまう形となるので、少しでも早く修理を手配すべきなのですが、幸い完全に壊れていないとのことで、少し検討のお時間をいただくことができました。
    交渉の結果、やはり格安価格の給湯器と、ガス代も元の業者より安くなるということで、賃借人の方にも喜んでいただく回答があったのですが・・・

    この後驚いたのは、元の業者の対応です。
    なんと、給湯器をあらためて無料で取り付けるので、10年間固定の契約を約束して欲しいと言われました。
    さらにガス代も、対抗業者に合わせてお安くするとのことです。

    今までの価格はなんだったの?とツッコミたくなりますが、私にも賃借人の方にもメリットしかないので、ありがたくお受けしました。今回は、きちんと覚書で双方の約束を書面に残しましたので、確かに制約は受けますが、内容に納得できめば問題ありません。

    このように、

    • プロパン業者間で、機器設置費用とランニングコストをしっかり比較検討すること
    • 書面にて、契約事項をしっかり明確にすること

    を押さえた上で、利用すればお得な買い物になる可能性があるのではと思います。
    契約書
    ただ、建売業者では、都市ガスが使えるところでも、この方法で初期費用を下げるためプロパンを採用する場合があるようですが、ランニングコストを考えると勿体無い気がするのでご注意ください。

    我が家は、結局オール電化にしてしまったので、結局利用しなかったのですが・・・

    コメント

    1. 相太 より:

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      はじめからプロパンは採用する気が無かったとはいえ、プロパンガス業者が機器を設置して利用するとは思いもよらなかったです!
      建売を購入してたら絶対気が付かない・・・。
      プロパンガスの使用量が高いのはボンベ交換の人件費だけではなさそうですね汗

    2. まっしんはやぶさ より:

      SECRET: 0
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      普通知らないですよねぇ。
      知らないだけでなく、買った人に説明していないに後からあなたのものではないと言われるのもびっくりです(汗)
      プロパンガス機器代が分割でガス代に乗っていると考えると、携帯の支払いに似ている感じですね。
      初期費用を押さえて業者にローンで払っているといえるかなと思いました。

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