前回の続きです。
重苦しいネタで恐縮ですが、すぐに忘れてしまいそうなので、年内に済ませておこうと思います。
先週は、忌引から復帰して仕事の挽回のため怒涛の一週間で、ようやくこの土日で一息ついたところです。
約一週間、実家に滞在した後、自宅に帰ってきて、あらためて実感するのが、いかに今の家が快適かということです。
それでも、一週間の実家ぐらしの中では、それなりに慣れて過ごせていたのですが、結婚前までは住んでいたのですから当然ですよね。
37年前に、新築の匂いを感じながら食べた引っ越しそばや、家を建てたことが誇らしそうだった父の様子を今でも覚えているのですが、子供にとっても当時のアパート生活から、暮らしを一変させる感激の出来事でした。
その後のローンの支払いなど、色々家計は大変だったそうですが、そのおかげで私も自分でこんな快適な家を持つことか出来たわけです。
しかもローコスト住宅でも実家よりも遥かに快適な生活が送れているわけですから、良い時代に生まれたことを感謝しなければならないですね。
ということで、ちょっとセンチメンタルになってしまいましたが、前回に続いて父の葬儀後の手続きのお話でございます。
快適性能は今とは比較になりませんが、1階がシャッター付きの鉄筋コンクリートだったり、瓦屋根や軒があるので、今同じプランで建てたら我が家よりかなり高くなりそうな気がする実家です。
実家の相続登記はほったらかしで良い?
葬儀屋に教えてもらって意外だったのが、実家の名義の手続きです。
母名義に変更しなければならないことを覚悟していたのですが、葬儀屋によるとそのままで良いとのこと。
ほとんどの方が、そのまんまで放置しているそうです。
父の名義で届く固定資産税だけ、きちんと支払っておけば大丈夫なんだとか。
前回書いた、慌てて遺産分割協議書を作ったのは、この名義変更に必要かもと思ったこともあるのですが、これは一つ面倒な仕事が減ったと思って安心していたら・・・・
なんと、その直後にこのニュース(汗)
政府は14日、所有者不明土地問題の解消を図る民法や不動産登記法などの改正法の施行日に関する政令を閣議決定した。相続不動産の取得を知ってから3年以内の登記を義務化…
なんというタイミングでしょう。
ほったらかしで良いとは、言えない状況になってきました。
さらに、実家の名義を母親にすることにも、色々問題があるようです。
母の認知症で売却できなくなることを問題と考えるかどうかはともかくとして、相続税が高額になることと、登記費用が2回かかることは気になりますねぇ。おそらく相続税が高額になるほど、遺産はないはずなのですが、一応、母が持っている財産含めて見通しをよく計算しておいた方が良いかもしれません。
こちらは、もう少しよく調べてみる必要があるようです。
葬儀後に最初に手続きに訪問したのが、年金事務所です。一応事前に電話と葬儀屋に必要なものを確認してから訪れたのですが、行ってみると、どちらの情報も正確ではありませんでした。 葬儀屋には、年金の手続きには、滅失登記された住民票が必要だけど、死亡届を出したばかりなので時間がかかる。後で郵送で対応可能か確認してみてはどうか?と言われました。実際、その方は後で郵送で対応いただけたそうです。 しかし、年金事務所で聞いてみると、住民票は不要で葬儀屋の情報は間違っているとのこと(たぶん市町村によってルールが違う)。 かわりに戸籍謄本が必須なのだそうです。お願いしますよデジタル庁 そんなこと、事前に年金事務所に電話で確認したときには、一言も言われなかったのですが、あっさり「戸籍謄本がないなら、今日は事前相談ですね。また来てください」と言われてしまいました。こちとら、忌引で神奈川から来ているので一回で済ませたいのに。葬儀屋には、もし戸籍謄本が必要な場合は、後で郵送でOKという事例もあるとは聞いていたのですが、東大阪の場合はダメなようでした。(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});戸籍謄本は、マイナンバーカードですぐ取れるかどうか確認しておくべし
とはいえ戸籍謄本は、マイナンバーカードでコンビニで取れたはずです。
それを年金事務所の担当者に言ってみると、「戸籍の市町村が対応してればですけどね」と言われました。
私は、実家のある東大阪が対応していれば、戸籍が取れると思っていたのですが、父と母はなぜか和歌山が本籍になっていて、和歌山の戸籍の市町村が、コンビニ発行に対応していないと、ダメだとのこと。
まさか、そんな罠があるとは・・・
窓口担当者には、追い打ちで「聞いたことない小さい村っぽいので、対応してないでしょうね」と言われたのですが、念の為ぐぐってみると、コンビニに対応しているとの情報がっ!
そこで、窓口の人にお願いして、コンビニに走って戸籍謄本を取りに行かせてもらいました。
しかし!!! ここでまた問題が・・・・
コンビニ端末で戸籍のある市町村を選んだ後に、「このカードでは、利用できません」と、エラーが出て発行画面に進めません。
なんの理由も告げられないので、一瞬呆然としてしまったのですが、最初の画面に戻ると、なんとなく他の市町村の書類の発行には、まず申請手続きが必要なことをことを察しました(エラーの画面で書いてないので勘でしたが)。
この申請の手続きが、コンビニ端末の画面で操作するには、とても面倒で時間のかかる作業だったので、かなり焦ったのですが、なんとか終わらせて出てきた画面がこちら。
なんと、申請から約5日かかると出ているではないですか。
愕然としながら、年金事務所に戻ったら「では、戸籍謄本が揃ったら来てください」と見送られてしまいました。
次は、弟に同行をお願いするしかないなぁと言いながら、年金事務所の駐車場で、ダメ元で戸籍のある市町村に電話で戸籍を送ってもらえないか、相談をしてみました。すると、なんとまずは郵送で申込書を送る必要があるとのこと。
戸籍を送ってもらった後、定額小為替を郵送で送る必要があることは聞いていて、なんたる前時代的と思っていたのですが、申し込みから郵送で始まるようです。これでは、マイナンバーカードの申請を待った方が早そうです。
しかし! ここで奇跡が起きます。
思わず、「さっきマイナンバーカードの申請をしたら承認まで5日かかると出てきたので、電話したんですけどね・・・」とボソッと言ってしまったのですが、すると「えっ?先ほど申請されたんですか? 申請された番号を教えてください」と言われるではないですか。
そこで、番号をお伝えすると「確認できましたので、受理しておきました。コンビニで発行できるようになりましたので、ご確認ください」とのこと。
なんだ、この対応のギャップ(苦笑)
本来約5日かかると言われた申請の受理が電話によって即時完了となりました。
おそらく、余裕をもって5日としているんだと思いますが、もうちょっと早くできるんではないでしょうか?>デジタル庁様
ということで、すぐさま戸籍謄本をコンビニで取得した後、年金事務所を再訪問して、その日のうちに対応が無事完了することができました。再度40分ほど並んだので、時間はかかりましたが、私が滞在しているうちに片がついたので、かなり助かりました。
位牌もネットで安く買えてしまう
葬儀後の49日法要までには位牌が必要になります。我が家は既に仏壇があるので位牌だけで良いのですが、仏壇から揃える場合は、大変です。このあたりも、葬儀屋さんが、アフターケアで案内してくれるのですが、ビジネスモデルとしてうまく出来ていますね。
位牌の相場なんてわからないので、なんとなく選んでしまいそうになったのですが、念のためネットで調べてみると、やはりありました。
まだ届いていませんし、比較することができないのでわかりませんが、ほぼ同等と思われるものが、葬儀屋の商品よりも約1万円安く買えます。
戒名も写真を添付して送ることで彫ってもらえます。
電話で色々詳細の確認連絡がありましたが、対応を聞いている限り、しっかりやってくれそうで一安心です。
仏壇屋に実際に商品を見に行こうかという話も出ましたが、貴重な滞在時間を買い物で消費してしまうのは時間がもったいないので、ネットで手続きできるのはかなり助かります。なんとなく、手抜きな感じがして故人に失礼な気がしたり、ちゃんとしたモノが届かなかったらどうしようという不安を感じる人も多いと思いますが、幸い母は抵抗がなかったのでネット購入を利用してみました。
高級唐木材“黒檀”を贅沢に使用した、自社商品のお位牌です。
てな感じで、今回の父の続きに関する学びの話は、こんなところかなー。
もう少し、他にも書こうかなと思ってたこともあるのですが、今回は一旦ここまでにして、また気が向いたら考えたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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