他界した父を見送って勉強になったこと(その1)

    葬儀

    やっと、ブログの更新が出来ました。
    実は、12月8日に85歳の父が老衰で他界し、大阪の実家に戻って葬儀や手続きなど色々対応に追われていたため、ブログの更新を止めてしまいました。仕事のリカバリなど、色々忙しくなりそうなので、まだ以前の更新ペースに戻るには時間がかかるかもしれませんが、ひとまず更新します。

    老衰と言っても、この数年は認知症が進み、特に9月以降は介護が大変で、かなり母親の負担が大きかったので、父が亡くなった悲しみと母が介護から開放された安堵が入り交じった複雑な心境でした。

    家ブログとしては、番外編ですが、初めて実質的な葬儀の仕切りや手続きを経験して、色々勉強になったので自分への備忘録も兼ねた内容でございます。

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    25年前に建ったばかりの奈良の私の家を見に来てくれた父

    車で移動して正解だった

    父の訃報を聞いたのは、12月8日(水)の午前中の母からの電話でした。
    在宅勤務でWeb会議中だったのですが、母からの携帯への着信の長いコールの時点で嫌な予感がしたのですが、会議中で取れずにいると、すぐに自宅の固定電話が鳴りました。長男が取った電話をWeb会議中の私のところに持ってきた時点で状況を確信。

    会社に忌引の了解を得て早速身支度をしたのですが、悩んだのが大阪まで帰る交通手段です。妻からは、新幹線の方が到着が早いだろうと言われて、確かにそうだと思ったのですが、色々考えて結局車で移動しました。

    結果的に正解だったのですが、車があって良かった理由は次の通り。

    • 実家から葬儀屋〜火葬場への移動手段として必要だった。
    • 後入りした、家族の喪服などの荷物を車で先に運ぶことが出来た。
    • 葬儀後の市役所・国民年金事務所・各種買い物等で大活躍。電車移動だと、高齢(81歳)の母を連れての移動は大変だった。
    • 最終日に奈良の家に行く用事(別途ブログで書きます)があり、車がないと難しかった。
    • 父の遺品の持ち帰りにも助かった。

    現地でレンタカーを借りるという手も、もちろんあったんですが、レンタカー屋での手続きの時間も取れるイメージができないぐらいバタバタだったので、車のあるなしって違うなぁと痛感しました。

    偶然、実家のお隣さんの好意で駐車場を長期間貸していただけたというのも、幸運だったんですけどね。

    葬儀屋の互助会での家族葬は割高

    何の前情報もなく、一人で車に乗り込んで運転しながら心配だったのが、その後の段取りです。
    まずは、葬儀屋の手配ってどうなるんだろうと気になりながらも運転しながら調べるわけにもいきません。
    もやもやしながら、実家に到着したのは、当日の22時過ぎ。
    実家では、母親と大阪に住んでいる弟夫婦が待っていてくれました。

    早速、通夜と葬儀の手配のことを相談すると葬儀屋は既に決まっているとのこと。
    恥ずかしながら、その仕組みの存在すらしらなかったのですが、実は母が某葬儀屋の互助会に入会して積立をしていたそうなのです。
    しかも、父の分だけでなく、弟と私の分まで合わせて、3人分の積立総額約100万円分ぐらいになっていました。

    今回は、10名以下身内だけの完全な家族葬で、祭壇なども最低限の仕様としたのですが、全ての葬儀代で約120万円。
    これでも、互助会会員価格で約20%引きになっているので、通常価格だと140万円になるようです。
    3人分の積立は、今回の父の葬儀用に全てつかってしまうことにしたので、追加持ち出しは20万円ほどで済んだのですが、これには色々考えさせられました。

    調べてみると、家族葬専門の業者を調べてみると、通夜式含めても約67万円ぐらいでできるんですよね。(ただし、1万円で会員になっておく必要があるみたい)

    今回、最低限の祭壇を組んでもらったのですが、10人以下の家族葬をするには、立派すぎる祭壇と、30人は座れる座席が用意されている会場だったので、互助会積立をするような葬儀屋で家族葬をするのはコスパが悪いんだろうなと思います。

    確かに、スムーズに事を進めることが出来たのですが、おそらく当時は、家族葬ではなく沢山参列者を集めるような葬儀もできるようにと考えていたんでしょうね。

    備えあれば憂いなしとは言いますが、将来の選択肢を固定してしまうことになるのもかんがえものですよね。

    手続きがとても沢山ある

    とはいえ、やはり古くからある葬儀屋だけに、手厚い、葬儀の後の色々なサポートもあり大変助かりました。

    一応、覚悟していたつもりですが、渡されて思わずのけぞっのたのが、葬儀後の手続き一覧です。
    これを高齢の母が全て自分でやるのは難しいので、私と弟で手分けして対応するしかありません。
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    この一覧以外にも、実家のある東大阪が公開している手続きをまとめたハンドブックがあり、こちらと合わせて確認しながら対応にあたりました。

    実は銀行口座はすぐに凍結されない?

    最初に弟が動いてくれたのが、父の銀行口座からの出金です。
    口座が凍結されることを想定して、弟が銀行にお金を下ろしてくれていたのですが、ATMで引き出せるのは一日50万円まで。
    窓口で引き出すのは、本人しかできないので、毎日50万円ずつ引き出すことになりました。

    当初、死亡届を出したらすぐに口座が凍結されると思っての対応だったのですが、葬儀後の葬儀屋の説明によると最近は個人情報保護の影響で銀行に勝手に情報が伝わらないためか、口座が凍結されることはほとんどないそうです。

    なので、少しずつATMで引き落としながら母の口座に移して良いと教えてくれたのですが、正直葬儀が始まる前に知りたかった。
    それどころではなかったと思いますが、今後の母の生活費などを考えると、葬儀中も弟と一緒に心配していましたので。

    ただし、この出金方法は、遺産の規模や相続の状況によっては遺産の着服を疑われ兼ねないため、記録と管理を徹底しておく必要があるようです。

    母にまるっと相続するのは相続放棄ではなく遺産分割協議書で対応する。

    気になっていたのが相続手続きです。
    我が家は母や弟との関係も良好ですが、実は争続と言われる「もめる争族」は資産5000万円以下が最も多いとも言われます。

    「もめる相続」は資産5000万円以下が最も多い

    心配になって、まず相続税を調べて見たところ、3,000万円+(600万円×法定相続人数)が基礎控除となり、我が家の場合4,800万円までは相続税がかからないようです。
    幸い?、そんなに財産はないことがわかったので、相続税で揉めることはなさそうです。

    遺言などもないので、今後一人暮らしとなる母親に全て相続することで、弟とも話はスムーズにまとまったのですが、わからなかったのが、母に全て遺産を相続する方法です。

    少し耳にしたことがある「相続放棄」を私と弟がすれば良いのかもと、当初思ったのですが、この方法には問題があり「遺産分割協議書」という書類を用意することで対応できることがわかりました。

    父の遺産をすべて母に相続させるためには子ども全員が相続放棄すればいいのか?

    まるっと相続する場合の書き方が、ここに載っていたので参考にして…

    早速、このように遺産分割協議書を作成しました。
    遺産分割協議書

    急いで作成したのは、銀行口座が凍結された場合に、口座の名義変更をできるようにと思ったからなのですが、このこともあって、葬儀屋には早く教えてほしかったと思ったわけです(葬儀屋は、全く悪くありませんが…苦笑)。葬儀の段取り等の傍ら、調べて作成するのはキツかった・・・

    ただし、この書類に押す実印の印鑑証明も揃える必要があるようで、実印は持ってきていたのですが、マイナンバーカードも持ってこなかったので、どっちにしても後日弟に手続きをお願いすることになったんですけどね。

    結構、長くなりそうなので、続きます。

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