5年目のシロアリ防除を依頼したお話の続きです。
5年目に選んだシロアリ業者と施工方針の違い – お掃除・お手入れ
シロアリ防除検討の続きでございます。前回のエントリーで、ほぼ予想はついているかと思いますが、我が家が選んだシロアリ業者は・・・シロアリ110番(三共リホーム)さんです。シロアリ110番は紹介業者の役割で実際には地域担当の業者との直接やりとり(支払い・契約も)となります。ただし、シロアリ110番経由の場合、ホームページにある通り明朗会計の料金設定ルールは守られるようでした。他の二社と違って、現地調査なしでも…
我が家は、検討の結果シロアリ110番さんにお願いしたことまで書いて、施工写真をご紹介すると言いながら、すっかりその後を忘れていました(汗)。大変失礼しました!
ということで、実際にシロアリ110番さんに施工してもらった様子を写真でご紹介します。
実は、床下に潜ってもらうところは写真を撮れていないのですが、特に気になっていた外壁まわりからの施工写真のご紹介になります。
以前の記事でもご紹介した通り、床下から土台部分に届かないところは、外壁側から穴を開けて施工するという話は聞いていました。
外壁に穴を空けるといふこと
正直、外壁に穴を開けるのは嫌だったのですが、仕方がありません。
やむなく、穴を開けてもらった様子がこちらです・・・・(玄関向かって右側)
もちろん、外観に傷を付けるという点での抵抗もあるのですが、外壁通気構造で穴を開けるという行為がどのような意味か理解をしておく必要があります。
我が家は、アクアフォームを採用した外壁通気工法となっていますが、概ね断面はこのような構造になっています。
[引用: やまぜんホームズ 結露から家を守る通気工法]
ここに穴を開けると、サイディングの先の通気層の向こうにある透湿防水シートにも穴を開けちゃうことになるんですよね。
ヤメテーって気持ちです。
我が家の場合、「露しらず」というタイペックシートが丁寧に貼られいるのですが、この透湿防水シートに穴が空いてしまいます。
アコルデの岡本社長には、このタイペックシートがとても良く出来ていて、建築中でもこれを貼った後だと雨も心配ないと聞かされました。色んな建築ブログを見ていても、この透湿防水シートの貼り方や破れていないかのチェックは皆さん念入りですよね。わざわざ第三者機関にお願いして、チェックしてもらっている方でも、ちょっとした透湿防水シートの破れや穴空きを指摘され、塞いでもらう対応をしたことなどを良く見かけました。
建築中は、そんなに神経質なのに、このように後から入った業者さんにあっさり穴を開けられてしまうのですから、なんだかなぁと思いますね。
まぁ、シロアリ業者にかぎらずエアコンの配管のための穴あけや、ポストや表札の取り付け、後付のテラスの取り付けなど、そんな機会は他にもあるんですが。
と、いいつつ大きな穴でもないし、まぁしょうがないのかなぁと半ばあきらめぎみに感じていたのですが、一応塞ぐ時に透湿防水シートの破れた部分には、コーキングをツッコんでくれると言う説明が相手からありました。
このあたり、気になる方は塞ぎ方を聞いておいた方がよいかもですね。
万一意識のない業者さんの場合は、サイディングの見た目を塞ぐだけということもあるかもしれません。
土台に直接注入しても意味がない
さらに、最初穴を開ける場所について、全く予想外のことを言われてびっくりしたことがあります。
私は、すっかりヒノキの土台の部分を狙って穴を開け、薬剤を注入するものだと思っていました。
しかし、シロアリ110番の方曰く、
「土台に直接吹き付けても意味がないんです。通常土台から1mぐらい上の高さに穴を開けて、そこから薬剤を注入します」
なんだとか。
説明によると、上から薬剤を注入することで、壁の中からシャワーのように土台に広く降り注いで広範囲に染み渡るのだそうです。また大切な土台には、できるだけ穴を開けない方がよいという説明でした。
なるほど・・・・確かに・・・
え? いゃ・・・
ちょっと、待って!
染み渡る?
我が家は、壁内がアクアフォームですけど!!!
確かに壁内が、グラスウールなどの繊維系断熱材なら、上から薬剤を撒いても下に下りてくるかもしれません。
しかし、我が家が壁に詰めているアクアフォームでは、全く浸透しませんよね?
このことを口頭でシロアリ110番の担当さんに伝えても、どうもピンと来ないようで、なかなか理解してくれませんでした。
そこで、なんとかその場でスマホからアクアフォームの施工時の写真を取り出し見てもらったのですが、ようやく言ってることが理解出来たようです。結果的に最初の写真のように、土台のスグ上あたりに穴を開けて薬剤を注入してもらうことになりました。
それにしても、かなり気になる反応です。昨今の断熱材ごとの適切な施工対応のノウハウが確立されていない業者もあるのかもしれませんね。本来上から撒いて広く浸透させる目的だったわけで、土台近くから撒いてもらったことで、効き目が狭くなっている可能性が高いです。まぁ、ここは保証で対応してもらうしかないと考えました。
高い位置から薬剤を撒くというのは、こんなイメージです。
こちらは、我が家の二階のアクアフォームが詰まった写真ですが、実際は一階の壁になります。
あと、薬剤の注入も実際は外側の壁から、このイメージのようなガンで注入するようです。
どう考えても、この発泡スチロールのようなアクアフォームの壁に上から注入しても広がりませんよねぇ。
言うとおりにしていたらどうなったんだろう?
ちなみに、アコルデ自慢のセルロースファイバーを採用している場合もちょっと気になりますね。
パンパンに詰まっているとはいえ、万一湿った薬剤の注入によって、セルロースファイバーの断熱性に影響が出たりしないのかなぁ。ちょっと、このあたりは、セルロースファイバーご採用の皆さんは、良くご確認されたほうがよいかもです。
ちなみに、他の業者さんが外から穴を開けている事例だと、我が家のようにかなり下のほうに穴を開けている写真がありました。
[引用: 富士コントロール シロアリ消毒工事について]
これもたぶん、ちょうど土台の上あたりですよねぇ。
ということで、玄関向かって左側もこんな感じで穴が開いております。
紙テープが貼ってあるのは、イマイチ信用できない会話だったので、自ら土台の高さから位置を測って目印を付けて指定した跡です(笑)。
同様にケルンストーンの壁にも穴が空きました。
一応、後々目立たないように目地部分を狙ってくれるようです。
工事車両が家のそばに停められるスペース確保が必要
施工中は、このように車が横付けされていました。
最初、別のところに車を置いてもらうようにお願いしたのですが、車の中に薬剤タンクとポンプ?があるので、家のそばに車が必要なのだそうです。
事前に話がなかったのですが、周辺環境によっては、近辺の交通の邪魔になるので工事車両を横付けするのかどうか確認しておいた方が良いですね。
我が家の場合、なんとか車が通れるぐらいスペースを空けられたので、問題ありませんでした。
施工後風景写真と愛のない後処理
こちらは、薬剤注入後の写真です。
結構な薬剤が流れ出しています。
これが、グラスウールやセルロースファイバーに染み込むことになっても、大丈夫なんですかねぇ。。。。
自分だったらすごく心配です。
最後に、穴を埋めてもらいました。
こちらはほとんど気にならないんですが・・・
こちらを見てください。
う〜ん。ちょっと雑だなぁ。
手持ちの色と合わなかったのか、そもそも色合わせするつもりがないのか、色合わせのテクニックがないのか?というのもありますが、タッチアップの塗り方自体もかなり雑な気が・・・
一応、こちらは竣工時に預かっていた純正のタッチアップでちょちょいと塗っておいたら、ほとんど目立たなくなりました。(写真がなくてすみません)
そもそも、外壁目地が汚れてきてるので、この程度気にすんなよという気持ちなのかもしれませんが、それはそれ、これはこれですよねぇ。
なんというか、後から入る工事業者さんは、建てた家に対する愛がない気がするので、こっちがしっかりするしかないなとあらためて感じたのでした。
いやぁ、忘れてた写真をサクッと紹介するだけのつもりが随分長くなってしまいました(笑)
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