頭金ゼロ家賃並みでおびき寄せて門前払いのモデルルーム

    奇跡のマイホーム奈良編

    昨年末に書き始めた、奈良の家のエピソードの続きです。
    前回の「お金がないから家を買う?という発想」の通り、本当に手元にお金はありませんでした。

    そんな時に、同僚から「頭金がなくても家が買える」という魅力的な話を聞いたものの、あまりの怪しげな内容に不動産屋の紹介を断ったという話までを書きました。

    頭金なしで家を買う方法が気になる

    でも、本当は、とっても興味があったんですよね。
    とはいえ、当時は今のようにインターネットも普及しておらず、簡単にググって調べるというわけにもいきませんでした。

    頭金なしで買えるマンションがあった!?

    そんな時、たまたま分譲中の新築マンションのモデルルームに突撃訪問することになりました。
    確か、おぼろげな記憶では、物件価格二千万中盤ぐらいからで、頭金ゼロ、家賃並みの支払い7万円前後って感じののぼりが出ていたような・・・

    今考えてみると、ほんと無謀でしたね。恥ずかしい・・・・(笑)
    まぁ、一度体験してみたかったんです。

    だまし討ち?安い物件は一握り

    モデルルームに入って目に飛び込んできたのは、壮観な壁一面に貼られた物件の一覧と、ご成約済みのリボンたちでした。

    よく見ると・・・「あれ? 二千万中盤からってなってなかったっけ?」

    実際は、ほとんどが三千万台で広くて条件の良さそうな物件は、3千万後半ぐらいだったと思います。

    「うわ・・・そういうことか・・・・」

    もうね。この段階で完全に戦意喪失ですよ。
    あまり、ちゃんと計算していませんでしたが、三千万以上もの物件には手に届かないことはさすがに想像がつきましたので。

    でも、いちおうモデルルームは見せてもらいましたよ。

    モデルルーム

    どうだったかなー。さすがに20年近く前の話なので、ほとんど記憶はありませんが、あまり高級感は感じない物件だった印象はあります。それでも、やはり新築はいいねという感じですかね。
    でも、注文住宅を経験してから思い返すと、設備や居住性能などの説明を受けた記憶がほとんどありません。

    なんかこう、モデルルームの雰囲気だけ見せられて「どうですか?いいでしょ〜」という感じだったような気が。

    我々の相手をしてくれた、営業さんはかなり若い人でした。
    私も今からは相当若かった(26歳)だったのですが、下手すると年下?ぐらいだったかも。

    で、まぁ一通りモデルルームを見たあとは、着座してお話をするわけですね。

    頭金ゼロだと家賃並みの支払いにはならないの?

    頭金ゼロは、提携ローンだかなんだかを使ってできるとか。
    ふむふむ。そんなことができるの?同僚が言ってた、頭金ゼロで買えるとはそうゆうこと?

    でも、家賃なみの月額7万円前後支払いというのは、頭金ゼロの場合の試算ではないんですよね。
    基本的にお決まりの二割ぐらいの頭金を入れた場合の条件でした。

    しかも、当然いっちばん下の安い二千万中盤ぐらいの物件しか選択肢がないわけですよ。
    さっき見た、モデルルームより全然狭くなっちゃうんですよね。

    現実

    頭金はゼロなのにお金を出せとはどうゆうこと?

    でもなぁ、アパートに家賃を払うことを考えると頭金ゼロで新築のマンションに住むというのもいいかもなぁと思っていたら、営業さんが続けます。

    営業「お申し込みされるのであれば、10万円をお願いします。あと、諸費用はどうされますか?」

    えっと、さっき頭金ゼロで買えるって聞いたばっかりなんだけど・・・(今ゼロって言うたやん)

    営業「物件の価格以外に必要な諸費用は別になります。諸費用も提携ローンでカバーできますが、それでも100万円ぐらいはご用意いただければと思います。」

    まっしんはやぶさ「えっ・・・?」

    はぁ

    営業「100万円ぐらいなんとかなりますよね?親御さんとかにご相談されれば、皆さんそうされてますよ」

    まっしんはやぶさ「いゃ、あの・・・、出直します・・・」

    ということで、家を買うのに登記やら火災保険やら各種諸費用が必要なことも、頭金ゼロといってもそれらは別に払わないといけないことを全く知らなかったんですよね。

    一度は、少しでも新築マンションに住めるという妄想を描いた直後だったので、奈落の底に突き落とされたような気分でモデルルームを後にした記憶があります。
    営業さんは、我々の無知っぷりと予算と計画性のなさに相当あきれ返っている様子でした。
    客とみなされなかったのだと思いますが、その後全く営業攻勢がなかったのは言うまでもありません。

    う〜ん。でも、同僚の言ってた「頭金ゼロ」はこういうことだったんだろうかともやもやしていました。

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