発電量に、尻尾はなくても頭はくれてやれ!的な男前プラン?

    奇跡の後付太陽光発電

    前回の続きです。

    届いた提案の何がおかしかったのかですが、太陽光パネル6.4kwに対してパワコン5.5kwが一台なんですよね。
    見る人が見れば、一目瞭然だと思います。

    しかし、この提案が私にとっては、画期的だったのです!

    まず、カナディアンソーラーの200wのパネルは、ほぼPanasonic HITや東芝のパネルと同じ寸法でした。
    このため、Panasonic HITの7.456kwと同様に我が家の屋根に最大32枚のパネルが載るようです。

    このため、
    200w × 32枚 = 6.4kw
    となるわけですが、まさに屋根に「積める限り最大」を体現しています。

    ただし、当時この6.4kwを一台でまかなえるパワコンは選択肢としてありませんでした(今もかな?)。
    普通に考えれば、パネルの出力を十分にカバーできるように、4kwのパワコンと3kwのパワコン一台ずつという構成で提案してくるのが一般的かと思います。

    この業者はあえて5.5kwのパワコンを提案して来たのですが、最初は間違っているのかと思って電話で聞いてしまいました。しかし、間違いではなく、5.5kwのパワコンに6.4kwのパネルを接続することに問題はないそうです。

    むしろ、この方が全体としてのコスパは高いとのことなのです。

    どういうことかというと、太陽光のパネルは常時6.4kw分の発電をしているわけではないんですよね。
    1日の中で見ても、日射量も違いますし、季節変動も含めると常に実力の40%〜80%ぐらいで動作しているという感覚でしょうか?
    業者曰く、瞬間風速の最高出力をカバーするためにパワコンの出力を合わせるのはむしろ勿体無いとのことでした。

    この考え方については、元太陽光メーカー出身の同僚にも確認したのですが、間違ってはいないそうです。
    ただし、パワコンにかかる負荷は高くなるので、パワコンの故障率が上がる心配があるという理由でメーカーとしてはあまり推奨しないそうですが。。。

    しかし、この合理的な考え方は、とても私の感覚にぴったり合いました。

    イメージとしてはこんな感じでしょうか?

    カナディアン_シミュレーション
    [点線のメモリが6.4の位置にあるのと、6.4kwのパネルの相関関係は全くございません。あくまでイメージです]

    赤い点線より上の最大の出力が出る一部の季節の発電量を捨てても、全体的には6.4kw分の余裕のパネルの発電量の恩恵を受けられるはずです。
    常にフルスロットルではなくても、排気量の大きい車に乗っているときの余裕のイメージですかね。

    ただし、発電量のシミュレーションは難しいですが・・・

    当時、しいね産業シミュレーションのページが使いやすかったのですが、まだ残っていました。

    6.4kwで計算しますと・・・

    6年5ヶ月での償却とまずまずの成績ですが、おそらくパワコンが5.5kwなのでここまではいかないでしょうね。

    続いて、パワコンの5.5kwで計算しますと・・・

    7年5ヶ月での償却と1年の差が出ました。しかし、5.5kwのパネルに5.5kwのパワコンを設置しているよりも、発電量には余裕があるはずだと思います。
    なので、前述の6.4kwのシミュレーションとの間ぐらいかなぁという希望的観測でした。

    さらに、この提案の素晴らしいのは、補助金は6.4kw分で丸々もらえるんですよね。
    前回の見積もりでは、35,000円×6.4kw=224,000円の補助金と書いてありましたが、この他に神奈川県と茅ヶ崎から補助金を52,000円ずつもらえることになっていたのです。

    計算すると・・・

    補助金合計:328,000円=224,000円+52,000円(神奈川県)+52,000円(茅ヶ崎)
    自己負担:1,762,000円=2,090,000円-328,000円
    1kwあたり税込:275,312円(6.4kw換算)

    なんと!
    当初目標にしていた1kwあたり30万円以下を大幅に上回っているではないですか!!!
    ただし、6.4kw換算で計算しているので、目標通りかどうかかなりグレーですが(笑)

    もちろん、出力の大きさで考えるとPanasonic HITを搭載する方が大きいのですが、キロワット単価とパワコン一台で運用できる合理性が、私のハートを見事に打ち抜いたのでした。

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