案の定、計算を間違っていましたので、取り急ぎ訂正しました。
所得税減税効果を20%としておりましたが、控除分を考慮できていませんでした。申し訳ありません。
ちょっと乱暴ですがちゃんとした計算が面倒なので、所得税10%で試算し直しました。
ご指摘いただいた方、ありがとうございますm(_ _)m
我が家の場合・・・もうちょっと少ないです(汗)
前回の続きです。
我が家の場合、繰り上げ返済をするよりも確定拠出年金(401k)に拠出するほうがお得という仮説は正しいでしょうか?自分なりに試算して比較してみたいと思います。
繰り上げ返済の計算には、「繰り上げローン返済 – 高精度計算サイト」を使ってみました。連続した繰り上げ返済の計画をまとめて入力して試算できるので、非常に助かりました。
まず、基本的な条件は次の前提です。
- 変動金利0.975% 元利均等
- 42歳時点、3040万円借入
- 60歳定年時(ローン開始18年後)に残金一括返済する
- 毎年24万円(月額2万相当)を、繰り上げ返済した場合と確定拠出年金に拠出した場合で比較
- 繰り上げ返済及び確定拠出年金の手数料は試算に含まず
この前提での各条件です。
■繰り上げ返済なし+60歳時一括返済
総返済額:3474万円
利息:434万円
※35年かけて払った場合は利息562万円です。60歳時の一括返済で128万の利息軽減効果が出ます。
■繰り上げ返済+60歳時一括返済
毎年24万円の繰り上げ返済というのが中途半端ですが、確定拠出年金の条件と便宜上合わせました。
最近は10万円以上で繰り上げ返済ができる所もあるようですので、不可能ではないと思いますが。
繰上条件:毎年24万、期間短縮型
総返済額:3432万円
利息:392万円 →35年分の562万円に比較し、170万円軽減しています。
効果:42万円(434-392) →繰り上げ返済なしに比較した効果です。
■確定拠出年金+節税分繰り上げ返済+60歳時一括返済
確定拠出年金へ拠出することによる節税効果は、所得税20%+住民税10%とします。
さらに、小額ながら節税分も繰り上げ返済して少しで利息を軽減する計算です。
ただし、さすがに小額すぎるので、4年毎にまとめて繰り上げ返済ということにしました。
ややこしいので401kの運用効果は考慮にいれません。
確定拠出年金:毎年24万拠出
節税額:毎年7.2万円(24万円*0.3) → 所得税20%+住民税10%
繰上条件:4年毎(節税効果7.2万を4年分毎)、期間短縮型
総返済額:3463万円
利息:423万円 →35年分の562万円に比較し、139万円軽減しています。
利息軽減:11万円(434-423)
節税:129.6万円(7.2*18年)
確定拠出年金:毎年24万拠出
節税額:毎年4.8万円(24万円*0.2) → 所得税10%+住民税10%
繰上条件:5年毎(節税効果4.8万を5年分毎)、期間短縮型
総返済額:3467万円
利息:427万円 →35年分の562万円に比較し、135万円軽減しています。
利息軽減:7万円(434-427)
節税:86.4万円(4.8*18年)
・・・・ということで、繰り上げ返済による効果は微小ですが、節税効果があまりにも大きく
効果:140.6万円(11万+129万円)93.4万円(7万+86.4万円)
という結果となりました(驚)
繰り上げ返済のみの効果42万円に比較して、98万円と大きく上回る効果が出る計算になりました。
35年間なにもしなかった場合に比較すると、268.6万円(562-423+129.6)もの大きな軽減効果です。
これなら、繰り上げ返済ができるような現金は手元に残しておいて、給与から確定拠出年金に拠出したほうが随分お得な気がします。給与が不足して、手元の現金を拠出しても全体で考えると同じことですからね。
ただし、この話しは、
- 変動金利がずっと続くとは限らない
- 定年時に残債が残る計画だから比較出来る計画。
- 住宅ローン減税の還付と重なって100%の減税効果が出ない場合は、メリットが落ちる
- 確定拠出年金の手数料の計算が含まれていない
- 既に確定拠出年金に目一杯拠出していて、ローン返済に使う事は考えていない場合は使えない
など、ツッコミどころは色々とあります。
とはいえ、確定拠出年金(401k)の節税効果は充分すぎるほど検討に値すると思うのですが、いかがでしょうか?
何か根本的な考え方の見落としがなければ、非常に魅力的なのですが・・・
どなたかか、考え方が間違っていればご指摘いただければありがたいです。
折角思いついたので、すぐにでも毎月の拠出額を増やしたいところなのですが、うちの会社の制度では、残念ながら春に一回しか金額設定の変更ができないため、来年までお預けのようです…orz
ちなみに、401kは会社で扱っていなくても、個人型確定拠出年金として誰でも利用することができるはずです。(手数料がかかりますが)
かなり、自身のない仮説ですので、この情報の取扱いにはどうぞご注意くださいませm(_ _)m
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