雨樋ってこうなるんだ

    外観

    以前、エコキュート階段に興味がなさすぎたというお話をご紹介しましたが、雨樋のこともほとんど感心がなかったことを思い出しました。

    もちろん、我が家はローコストで家を建てることで精一杯だったので、こだわる余裕はなかったんですけどね。

    今更ながら、先日そんな雨樋のことを少し考えるキッカケが偶然あったので、今回の話題にしてみました。

    雨樋_drop-of-water-4262083_1920
    そもそも、軒樋の芯に金属が入ってるって知らなかった・・・@Andreas GöllnerによるPixabayからの画像

    軒樋が垂れてる?

    キッカケというのは、某駅でのこちらの風景です。
    駅_交番の雨樋_IMG_7843
    矢印の部分の軒樋がベロンと下に垂れているのがわかりますでしょうか?

    経年劣化すると、軒樋がこんなことになるんだと思いながら、隣に目をやると軒樋はまっすぐでした。
    駅_交番の雨樋_IMG_7845
    交番の屋根なんだけど、怒られないかな・・・・(汗)

    双方の建物のどちらが古いのかわかりませんが、見比べて目立ったのが右側の屋根が急勾配なことです。

    一緒にいた妻と、「屋根が急勾配だと、受け止める軒樋に負担がかかるんだねー」なんて話をしていたのですが、よく考えてみると、雨の流れぐらいで、こんなに垂れ下がるものでしょうか?

    雨樋が壊れる原因は?

    軒樋が垂れ下がる原因としては、落ち葉や枯れ木、砂などのゴミが溜まることの他、大量の雨水が処理しきれないことも確かにありうるようです。

    雨樋はなぜ壊れる?症状から見る原因とは?

     雨樋が経年劣化したり、破損したりすると、建物の外部と内部に想像以上の被害を及ぼすことがあります。雨樋の破損状態や症状から判断して正しい原因を知ることで、適切な雨樋の修理を施すことができます…

    しかし、私が見た三角屋根の構造上、屋根の面積が少なく大量の雨を受け止めるように見えませんね・・・

    では、何が原因なんだろうと思いながら眺めていて、一つピンと来ました。
    これって、雪の重みではないですかね?
    軒樋が垂れている三角屋根を見ると、雪止めはありませんでした。
    茅ヶ崎では、雪が降ることは少ないと思いますが、現在の家に入居後、何度か結構な大雪に遭遇しています。
    テラス屋根を設置した後で、屋根に積もった大量の雪が、太陽光パネルの上を滑って、テラス屋根の上に溜まっていたので、重さで壊れないかなと心配になったことを思い出しました。

    この三角屋根でも、大量の雪が積もって滑って落ちてくると、軒樋に結構な負荷がかかってくることになりそうです。
    となると、急勾配の屋根も、軒樋の破損に関係している可能性もあるかも。

    当初、雪止めって、万一雪が落ちてお隣に迷惑をかけたり、自分たちの危険がなければ、つけなくても良いのかなと思っていたのですが、雨樋を守る役割もあるんですね。

    あと、落ち葉が屋根に落ちてくるような環境の場合は、落ち葉が軒樋にたまるのを防ぐ製品もあるようです。

    ochiba_img01.jpg

    住まいの設備と建材 | Panasonic | 落葉よけネット

    落ち葉などによる、雨といの水づまりを防ぎます。樹脂製の「落葉よけネット」で落ち葉・その他のゴミから雨といを守ります。

    そういえば、我が家も雨樋で悩んだポイント

    プランニング当初にアコルデの岡本社長に言われた雨樋の設置場所に戸惑ったことを思い出しました。

    実は、次の写真の赤い場所に当初は縦樋が設置される予定だったんです。
    我が家の雨樋_IMG_0887
    写真の通りに、一部壁が凸状態になっているところの屋根が、途切れている部分に縦樋をつけましょうと提案があったんです。岡本社長いわく、この幅だと雨樋を付けなくても問題はないけど、滴り落ちた雨水がポタンポタンと気になる音を鳴らす可能性があるということでした。

    この提案には、かなり参りました。
    私としては、この段差部分の意匠がとても気に入っていたので、ここに縦樋が入ってしまうと、デザインが台無しになってしまいます。
    そんなことなら、壁の凹みに合わせず、屋根の幅をそのまま伸ばしてもらえばよかったのかなぁと、相談してみなかったのを後悔したりしていました。
    しかし、信頼する岡本社長の提案なので、おとなしく従うことにしたんです。

    ところが!実際に雨樋がついてみると、結局縦樋はついてなかったんですよね。
    現場監督の鈴木さんに聞いてみると、雨樋は最終的には職人さんが長年の経験を元に、不要だと思って付けなかったとのこと。

    いやぁ、これは嬉しかったですね。
    結局、心配してもらった、雨音も全く気になるようなことは発生していません。

    このように、建物の設計が雨樋の取り付け場所にも影響することは、よく注意しておくことをおすすめします。

    おまけ: かっこいい雨樋

    今回の雨樋のことを調べていて、さらに気づいたのですが、最近は雨樋もさらにかっこいいものが出ているんですねー。この製品は、2014年発表なので、我が家が建てた頃にはなかった製品です。

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    住宅をより美しく魅せる雨とい
    住宅用雨とい「Archi-spec TOI(アーキ・スペック トイ)」発売

    住宅の外観デザインの多様化が進む中、雨といの機能性と高いデザイン性の両立が求められています。当社では、複数の建築設計者やデザイナーに対して、雨といに関するヒアリングを実施しました。その結果、軒先が美しく仕上がる雨といへのニーズが非常に高いことが…

    軒先との一体感やスリム化で、とてもスッキリしてかっこいい雨樋ですね。

    しかも、この雨樋は、段差のある屋根の、けらばと言われる屋根の側面をつなげて施工できるため、縦樋を減らすことができるそうなんです。

    けらば施工ができる雨樋

    この雨樋を使えば、我が家の段差部分から、けらばを経由してバルコニー側までつながる軒樋を設置することが出来たかもしれません。
    ちなみに、当時、このけらばを伝って軒樋をつなげれば縦樋はいらないのではと妄想していたりしたんですが、この商品のアピールぶりを見ると、珍しい施工なんでしょうね。

    いずれにしても、この商品はいかにも高そうなので、ローコストな我が家には採用できなかったと思いますが(笑)

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