闘う家ブロガーと小さな家の贅沢な工夫の秘密がわかる?

    書籍紹介

    購読しているメルマガの記事に「家ブロガー」という気になるキーワードを見つけて、クリックしたらこんな雑誌が出ていることを知りました。

    2018年5月号 | 日経 xTECH(クロステック)

     建築過程をインターネットにつづる、“家ブログ”が広がっている。同時に、建て主と住宅会社のもめ事を目にする機会も増えてきた。建て主の約7割は、住宅会社からの要請に対してブログを「やめない」、もしくは、やめるのは「理由や条件次第」と考えている。ネット上の情報が下手に広がれば、会社の信用を傷つけ、大きな痛手となりかねない。急速に増える家ブロガーの胸の内を解き明かし、今どきの建て主とこじれない付き合い方を探った。

    とうとう、プロが読む雑誌に「家ブロガー」の存在が取り上げられるようになったんですね。すごい!
    ビルダーさんにとっても、家づくりブログが重要な存在として注目されはじめたようです。

    ただ、日経ホームビルダーのホームページを見る限り・・・

    建て主と住宅会社のもめ事が拡散 | 日経 xTECH(クロステック)

     建築過程をインターネットにつづる、“家ブログ”が広がっている。同時に、建て主と住宅会社のもめ事を目にする機会も増えてきた。建て主の約7割は、住宅会社からの要請に対してブログを「やめない」、もしくは、やめるのは「理由や条件次第」と考えている。ネット上の情報が下手に広がれば、会社の信用を傷つけ、大きな痛手となりかねない。急速に増える家ブロガーの胸の内を解き明かし、今どきの建て主とこじれない付き合い方を探った。

    不満告白はSOSのサイン | 日経 xTECH(クロステック)

     最初は楽しい家づくり記録だったのに…。建て主がつづる家ブログが豹変するきっかけは、住宅会社と建て主のすれ違いだ。家ブロガーの実体験を基に、トラブル防止策を探った。

    依頼先選定に家ブログは欠かせない | 日経 xTECH(クロステック)

     自分の家ブログを持っている建て主は、建築依頼先を選ぶ際に、他人の家ブログを参考にする傾向が高いことが分かった。「とても参考にした」「少し参考にした」を合わせた、家ブログ参照の積極派が7割を上回った〔図1〕。工務店に依頼した人も、ハウスメーカーに依頼した人も、ともに7割を超えていた。

    悩みや相談事に6割が返答 | 日経 xTECH(クロステック)

     家ブログを活用する建て主は、互いに助け合う意識をどれだけ持っているのだろうか。まずは、連帯意識を探るため、家ブロガー同士が集うコミュニティーへの参加経験を尋ねた。意外にも、コミュニティーへの参加率は、約5割にとどまった〔図1〕。工務店に依頼した人もハウスメーカーに依頼した人も、同じ傾向だ。

    ということで、家ブログを書く施主とのもめ事が広まってしまうリスクを伝える切り口が中心のようです。

    確かに、ブログ村でも、家づくりブログでビルダーさんと揉めている深刻な様子を、詳細に書かれていると思ったら、突然ブログが終了となるケースを何度か見かけたことがあります。
    色々と、双方でやりとりがあったのだろうことを予想してしまいますね。。。

    我が家の場合、「家ブログ」を工務店への感謝を伝えたり、家づくりの楽しさを残したり、共感してもらったりするために続けてきたつもりなので、この視点での注目だけで終わってしまうと寂しいですね。
    闘う「家ブロガー」さんも、最初は家づくりを楽しむブログにするつもりだったはずだと思います。
    ビルダーさんには「家ブロガー」が、生き生きと楽しく書いてくれるような家づくりを提供してくれることで、プラスに働く存在でもあると感じてもらえると良いのですが。。。。

    と言いながら、やっぱり記事には興味があるので、本屋さんに立ち寄ったのですが、普通の書店では「日経ホームビルダー」は置いてないんですかね。
    地元の書店で見当たらないなぁと思っていたら、他に興味深い本を見つけてしまいました。

    秘密って何?何?

    書店で目に止まったのは、こちらの本です。

    「プロが秘密にしたがる 小さな家の贅沢な工夫」なんてコピー!気になりすぎませんか?

    都心の狭小地で工夫をこらした家を建てた方々から見ると笑われてしまうと思いますが、我が家の約30坪の延床面積の中でもスペースを効率よく使うための試行錯誤がありましたので、とっても興味深い特集です。

    既に建て終わって我が家には関係ないかなと一度は通り過ぎながら、どうしても気になって本を開いてしまいました・・・

    いやぁ。この特集私にとっては面白過ぎます。
    我が家にとって、家をコンパクトに収めることは、コストダウンするための目的でもあったので、建てる前に知りたかった!(笑)いゃ、知ってたら余計に混乱していたかな?
    でも、もし同じように間取りのスペース効率に悩んで試行錯誤している方や、これからローコストで最低限サイズの家づくりを考えられる方は、必読ではないかと思います。
    プロ向けの雑誌だと思いますが、一般の方が読んでもとてもわかりやすいイラスト付きで解説されていますよ。

    ということで、記事の内容を一部ご紹介しますね。と言っても、ページの画像はそのままではまずいので、かなりボカしてありますので、実物は書店でお確かめください。

    モジュールは910mmの半分の455mmで考える?

    尺モジュールと言えば、910mmというのは間取りソフトを触り倒しているうちに、頭に叩き込まれました。小さな家はその半分455mmモジュールで計画するというのが、この記事のキーワードになっています。
    建築知識_モジュール
    455mm単位のスペース刻みで設計できることは理解していたつもりですが、なるほどキッチンの奥行きも455×5を目安に設計すればよかったんですね!キッチンの通路含めた最適な奥行きがわからず悩みましたが、このようなガイドラインがあると、安心できます。
    子供室を同じく455×5で設計し、2,275×2,275の最小構成に出来るというのも驚きでした。

    あと、我が家は採用しませんでしたが、書斎の設計例が・・・

    このように出入り口を端に寄せるのではなくて・・・
    書斎の例_イメージ

    ちょっと出入り口をずらして、背面に収納をスペースが取れるようにするんですね。
    書斎の例_お手本

    プロにとって(プロじゃなくても?)は、当然のことかもしれませんが、私だと絶対ドアを端に寄せちゃいそう・・・
    以前、トイレの横入りドアを、ちょっとずらして収納スペースを確保している間取りを見たのですが、同じ考え方ですね。

    そういえば、土地への収まりによっては、900mmモジュールで設計することもあると聞いたことがあります。
    大工さんの施工の手間を増やすことになると思いますが、モジュールごとにわずか1cmの節約で設計の可能性が変わるのですから、奥が深い世界だなとあらためて思い知らされます。

    調子に乗って、イエマガで得意げに連載しているのが、益々恥ずかしくなってきました(汗)

    子ども室の必要最小寸法の目安!

    前述では、2,275×2,275の子ども室の例があったと書きましたが、ちょっと極端すぎる最小寸法だとは思います。こちらの記事では、一人あたり3畳というのが最小寸法の目安になっていました。
    我が家は、一人あたり4.5畳の子供部屋で狭すぎるかなぁと悩んだので、この情報があればもっと安心できたのに(笑)建築知識_子供部屋
    実は、ロフトベッドの活用も考えていたんですよね。ただ、職場にロフトベッドの子供部屋で育った人がいて「意外に寝る時に天井が近くて圧迫感があるんだよ」と忠告があって見送りました。
    そのあたりも考慮してか、梁を現しにして、天井高を確保している点もなるほどです。
    うーん。その手があったか(笑)

    天井高を上にも下にもコントロール!

    天井高って、ビルダーによって2400mmとか2500mmとか標準仕様で決まっているものだと思っていたのですが、部屋やエリアによって高さを変えることが出来るんですね。建築知識_天井高
    確かに寝室や洗面脱衣場でそれほど高さがいらないのはわかりますね。子供部屋の勾配天井はやってみたかった気もしていたので、やっぱりかーという印象です。我が家の子供部屋は、一部小屋裏が上にあるので難しそうですが、寝室の天井高を下げれば小屋裏の位置をずらすことが出来たかも。そしたら子供部屋の勾配天井も、この記事のイラストのように出来たかも。妄想ですが・・・(笑)

    あと、リビングの床をあえて下げて広々とみせというのも面白いですねー。
    ただ、基礎にベタ付きになって床下に入れなくなっても大丈夫なのかな?と思いましたが・・・
    アコルデでも、基礎部分まで床を下げる施工をしているので、問題ないのでしょうね。

    我が家は、斜線規制で苦労したつもりでしたが、軒高を調整して斜線規制をかわすという方法もあるんですね。
    あと、階高を抑えると階段の段数が減るので床面積の有効スペースが増えるというのも目からウロコです。
    確かに・・・ですね。

    もやもや?さが〜る? – 建築プラン

    4月1日。いよいよ、アコルデとの契約日になりました。迎えてくれた岡本社長は、いつもと違い上下スーツの出で立ちで、さすがに契約に向かう緊張感を感じます。北側が1.7m空いてしまうかも知れない件が、頭に引っかかって正直もやもやのままでした。用意されていた図面を見ると、確かに北側が1.7m空いています。屋根は、こちらの希望の南側を大きく取った屋根形状で作成されていました。この図面は、あくまで契約用なので、後で調整…

    ちなみに、天井高を検討する際「建築主が天井の高さをイメージするのは難しいので、今住んでいる家で、2,200mmなどの検討している高さにテープを張って、しばらく生活してもらうと良い」というアドバイスがありました。
    天井高にかぎらず、ダイニングスペースやキッチンの広さ、など設計したスペースの妥当性が確かに実感できず心配だったので、この方法はとてもいいですね。

    と、こんな感じで、家づくりが終わった私でも楽しめる内容です(私だけかもですが?)。
    一般の人でもわかりやすく書かれていましたので、書店で見かけられたら手にとって見てはいかがでしょうか?

    コメント

    1. 相太 より:

      SECRET: 0
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      建築知識の本、以前美少女キャラを使用したもので
      面白そうだったので本屋で探したら売り切れだったのを思い出します(笑)

      書斎の設計例!まさしく我が家の書斎です。
      これ採用すれば良かったです・・・。

      最近思ったのが、延床面積30坪程度でも実は満足できる家になったんじゃないかなと。
      子供部屋の勾配天井も我が家でも検討しましたね。ロフトベッドでも
      圧迫感がないのではないかなと思いまして。

      結局は我が家も採用しませんでしたが、家を建てる前に知っておけば
      今とは異なる間取りになってそうでした!

    2. まっしんはやぶさ より:

      SECRET: 0
      PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
      美少女キャラの記事、当時話題になってたんですね!全く知りませんでした。
      気になりますねー。

      相太さんの書斎の記事見ました!ホントですね(汗)
      建築って、同じスペースでも、ちょっとした工夫で大きく変わることが面白いです。

      我が家も約延床30坪で、相当がんばったつもりですが、まだまだ工夫の余地がありそうに思ってきました。
      虚しいですが、間取りソフトでたまに妄想間取りを作ってしまったりしてます(笑)

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